奈良県
2024/04/17 07:00
ぱーぷる編集部(喜畑恵太)

見頃は4月25日くらいまで!奈良県葛城市にある「石光寺」で「春牡丹」の開花が始まる

見頃は4月25日くらいまで!奈良県葛城市にある「石光寺」で「春牡丹」の開花が始まる

奈良県葛城市にある『石光寺(せっこうじ)』で春牡丹が見頃ということで、お邪魔してきた。


明治時代からある種類の牡丹も!

見頃は4月25日くらいまで!奈良県葛城市にある「石光寺」で「春牡丹」の開花が始まる

春に見られる牡丹の数は約300種類2000株。

ここには明治時代などに作られた珍しい品種のものもいくつかある。

「関西牡丹」と言われ、今の大阪府池田市、兵庫県宝塚市などから世に出た上品で美しい種類の牡丹が石光寺を彩る。

見頃は4月25日くらいまで!奈良県葛城市にある「石光寺」で「春牡丹」の開花が始まる

その中には、昭和天皇の即位を記念して、京都御所の門の名前を付いたものなど、貴重な種類の牡丹が20種類ほど今でも咲く。

こういった名前の付いた牡丹は、実は戦争から守るために付けられた。

「戦時中に牡丹を観賞するのは非国民」
として、全国のほとんどの牡丹は引き抜かれてしまったそう。

ただ、生産者は苦労して作った品種の牡丹を必死に守るために、引き抜くのをためらうような名前を付けた。

京都の門の品種もそうだが、「神風」「戦勝錦」などの名を付け、必死に牡丹を守ったそう。

その牡丹を今でも『石光寺』では鑑賞できる。

今年の見頃は4月25日くらいまで

見頃は4月25日くらいまで!奈良県葛城市にある「石光寺」で「春牡丹」の開花が始まる

このような貴重な牡丹を盗難などから守るために『石光寺』では、花の名前の付いたプレートはないので、気になる牡丹がある場合は受付で聞いてみて。

今年の見頃は4月25日くらいまで。
それ以降はぐっと牡丹の数は減っていき、シャクヤクやハイブリッド(牡丹とシャクヤクの交配種)に代わるそう。

最後に私、勉強不足で12時半くらいに取材に訪れたが、牡丹は11時くらいに花が崩れてくるので、朝に訪れるのがマスト。

この時期は朝の7時半頃から開いているそうなので、早起きして『石光寺』を訪れてみて。

見頃は4月25日くらいまで!奈良県葛城市にある「石光寺」で「春牡丹」の開花が始まる 見頃は4月25日くらいまで!奈良県葛城市にある「石光寺」で「春牡丹」の開花が始まる 見頃は4月25日くらいまで!奈良県葛城市にある「石光寺」で「春牡丹」の開花が始まる

石光寺概要

●開門・閉門時間
9:00~16:30
※牡丹の時季(~5月10日は7:30~16:30)

●住所
〒639-0273
奈良県葛城市染野387

●拝観料
・個人
大人(中学生以上)…400円
小学生…200円

・団体割引(30人以上)
大人(中学生以上)…360円
小学生…180円

・団体割引(50人以上)
大人(中学生以上)…320円
小学生…160円

・障害者割引(1~3級の方)
大人(中学生以上)…200円
小学生…100円
※介添え者1名…200円

※情報は取材当時のものです。

石光寺のホームページはこちら

石光寺のGoogleマップはこちら

スマホへのインストールはこちらから

おすすめ


  • 【奈良の難読地名】「井光」この地名読めますか?


  • 「冬の奈良」でしか味わえない!「路地ぶら ならまち・きたまち 2025」開催


  • 2025年の初詣は古都・奈良で!奈良のおすすめ初詣特集


  • 親子で作る!奈良の革工房で「野球グローブ」の廃材を使った思い出に残る革製品ワークショップ


  • 【奈良古代史にみる絆】(vol.3)貴族が内裏を雪かき?―雪の日に結ばれた天皇と貴族の絆


  • 【奈良県編】初詣・帰省に便利!近鉄年末年始ダイヤ