2024/02/27 12:00
ぱーぷる編集部(永野)
【奈良国立博物館】特別陳列「お水取り」・特別公開「松帆銅鐸」2024
東大寺二月堂の「お水取り」は、東大寺の年中行事として有名であり、正しくは「修二会(しゅにえ)」といい、一年の内に起きた過ちを懺悔し、あわせて除災招福を祈るもの。この「お水取り」は天平勝宝4年(752)に実忠和尚によって始められたといわれ、一度も途絶えることなく今日まで行われている。
基本的には非公開の行法であるため、一般にはうかがい知れない神秘性を多く含んだ「お水取り」の理解を深め、本展を通じて魅力を感じてもらえるよう想いを込められている。
法会で実際に使われてきた鐃(にょう)と呼ばれる特殊な鈴や二月堂縁起、二月堂曼茶羅など関連作品を見ることができる。
【展示品】
練行衆の姿
修二会に参籠する僧呂は「練行衆」と呼ばれる。
20人以上が参籠し「別火」という精進潔斎(しょうじんけっさい)、本行準備の期間をへて、14日間の本行に臨む。
こちらの姿は「達陀」の松明を持つ火天と、 灑水器 (しゃすいき)を持つ 水天が鈴や法螺貝に合わせて跳びまわる。
貴重な衣装。ぜひ水天の全身姿を見てほしい!
金銅三鈷鐃(咒師鈴)
牛玉宝牘・朱宝印
室町時代(15世紀)東大寺
「お水取り」の儀式で厄除けの「牛王札」を摺る版木。
漢方薬の牛黄を混ぜた墨で摺られる。
二月堂縁起 上巻
室町時代 天文14年(1545)東大寺
白黒の鵜が岩から飛び出し、お水取りに欠かせない水(香水)が湧き出た場面。
二月堂本尊天衣片
貴重な天衣の裾はここだけでしか見れない。
特別公開 松帆銅鐸
名品展「珠玉の仏教美術」内で公開中の「特別公開 松帆銅鐸」
南あわじ市のご協力を得て実施するもの。
同時に展示する所蔵・保管の銅鐸と見比べながら、「聞く銅鐸」と「見る銅鐸」、
各々の姿の美しさを見ることができるのは嬉しい。
●会期: 2024年2月10日(土)~3月17日(日)
●会場: 奈良国立博物館 西新館
●休館日: 2月13日(火)・19日(月)・26日(月)
●開館時間 午前9時30分~午後5時
3月12日(火)は午後7時まで
3月1日(金)から3月14日(木)は午後6時まで
※いずれも入館は閉館の30分前まで
【特別陳列お水取り情報】
●会期:2月10日(土)~3月17日(日)
●会場:奈良国立博物館 西新館
●休館日:2月13日(火)・19日(月)・26日(月)
●開館時間:午前9時30分~午後5時
※入館は閉館の30分前まで
※東大寺二月堂お水取り(修二会)期間(3月1日~14日)のうち、3月12日(籠松明の日)は午後7時まで、その他の日は午後6時まで。
その他、臨時に開館時間を変更することがある。
●観覧料金 一般:700円
大学生:350円
高校生以下および18歳未満の方、満70歳以上の方、障害者手帳またはミライロID(スマートフォン向け障害者手帳アプリ)をお持ちの方(介護者1名を含む)は無料。
高校生以下及び18歳未満の方と一緒に観覧される場合、子ども1名につき、同伴者2名まで一般100円引き、大学生50円引き。
この観覧料金で、同時期開催の名品展「珠玉の仏教美術」・「珠玉の仏たち」・「中国古代青銅器」を観覧可能。
●主催
奈良国立博物館、東大寺、NHK奈良放送局、仏教美術協会
【プレゼント情報】
奈良国立博物館と東大寺ミュージアムの両会場をご観覧の方は
二月堂本尊光景をモチーフとした、美しい限定の特製散華がもらえる。
プレゼント方法はどちらかの会場受付にて、もう一方の半券をご提示。
奈良国立博物館では東大寺ミュージアムの特集展示「二月堂ー修二会を支える法会空間ー」の半券を会場受付にて提示して、限定の特製散華をもらいましょう!