2024/02/19 07:00
ぱーぷる編集部
【奈良のレア・定番日本酒】JALの国際ファーストクラスにも採用された「睡龍」の生酛純米吟醸【久保本家酒造株式会社(くぼほんけしゅぞうかぶしきがいしゃ)】
奈良県の酒蔵ごとの「レア&定番日本酒」を紹介する企画。
今回は奈良県宇陀市にある『久保本家酒造株式会社(くぼほんけしゅぞうかぶしきがいしゃ)』をご紹介。
◆レア酒
睡龍 生酛純米吟醸 720ml 3,025円(税込)
日本でも数少ない正統派生酛(きもと)造りを手がけている久保本家酒造の代表銘柄「睡龍(すいりゅう)」の生酛純米吟醸。
生酛ならではの旨味と軽やかさを基調とし、香りは穏やか。
食事のジャンルを選ばない清涼感のある酸味を持ち、芯のあるしっかりとした味わいが特徴。
完全発酵のキレ味と数年の熟成で風味の深みとさっぱり感を併せ持つ。
JAL国際ファーストクラスのメニューにも採用された逸品。
◆定番酒
生酛のどぶ 720ml 1,870円(税込)
蔵人が時間も手間もかけて醸す、にごり酒。
生酛純米酒のもろみをあら越ししただけなので、瓶の中にはお米がたっぷり。
見た目からは少し甘い酒を想像してしまうが、その切れ味は折り紙付き。
切れ味ともろみのまろやかさが合わさり、旨さは格別だ。
コクがあるのに清涼感もあわせもつこの酒は、翌日の目覚めもスッキリ。ぜひ試してみて。
久保本家酒造株式会社とは?
奈良県宇陀市大宇陀。
はるか昔、日本書紀に阿騎野の里と記されたこの歴史ある大宇陀の地で、300年以上もの長きにわたり酒造りを営む酒蔵「久保本家酒造(くぼほんけしゅぞう)」。
まだ寒くて暗い午前3時に杜氏と蔵人たちが一斉に起き出し、生もと造りのもと摺りを始める。蕪櫂(かぶらがい)という独特の道具で蒸し米と水、麹を混ぜたもとを摺る職人の「エイッ、エイッ」という掛け声が厳寒の酒蔵に響き渡る。生もと造りにこだわるこの蔵で見られる光景だ。
加藤杜氏は言う。
「乳酸菌の育成がうまくいくかどうかがポイントだね。生酛造りにすると飲んだときの味、ふくらみが全然違ってくる。自分で飲みたい、旨いと思う酒は純米、生酛造りだから、どんなに手間がかかっても生酛造りをやっているんだ。」