2024/01/02 18:01
バンビシャス奈良
【バンビシャス奈良】2023年をホーム5連勝で締めくくる
2023年12月29日、30日、バンビシャス奈良はロートアリーナで越谷アルファーズと対戦。
29日は81-80、30日は83-79で勝利し、連勝を5に伸ばした。
バンビシャス奈良 81-80 越谷アルファーズ(2023年12月29日)
©Bリーグ
1Q、林瑛司選手がシェイク・ムボジ選手のアシストからの3Pシュートで、奈良の最初の得点をあげる。林選手がこのクォーターで3本の3Pシュートをすべて成功させると、笠井康平選手も3Pシュートを決める。しかしながら、終盤に越谷に連続して得点を許してしまい、20-23で終える。
2Q、キャメロン・ジャクソン選手が攻守に奮闘するも、越谷のアイザック・バッツ選手のインサイドアタックに手こずってしまう。石井峻平選手、柳川幹也選手が3Pシュートを決めるも、奈良はフィールドゴール成功率が30%以下に抑えられてしまい、37-42と5点ビハインドでハーフタイムを迎える。
3Q、ディフェンスでは、ムボジ選手やジャクソン選手がインサイドで相手のショットをブロックするなど、越谷の強力なインサイドのアタックに対して奮闘する。オフェンスでは、シャキール・ハインズ選手のペイントアタックで逆転。その後は再び越谷にリードを許すも、59-61と点差を縮めることに成功し、最終クォーターへ挑む。
4Q、競った展開が続いた中、途中オフィシャルタイムアウトを挟み7点のランを越谷に許すも、奈良はすぐに点差を縮める。終盤、奈良はタイムアウトを使用し、逆転に向けて攻撃をデザインする。すると、残り3秒の場面でジャクソン選手が3Pシュートを決め、逆転に成功。最後の越谷の攻撃も守り切り、81-80で奈良が接戦を制する。
©Bリーグ
小野秀二HCコメント
「チーム越谷は東地区の上位にいるチームですので、シュートの上手い選手が多くいます。それに対して我々はやはりディフェンスからスタートしました。ただ、(アイザック・)バッツ選手のインサイドオフェンスは強烈で、どう止めようかと考えていたんですが、後半はチームでそこを守ろうという意識を持って、前半ほどにはやられなくなったと思います。そういう意味で、後半は我々のディフェンスが機能したと思います。オフェンスに関しては、ちょっとしたミスはありましたけれども、ボールムーブができて良いショットを打てていたと思います。キャメロンに関しては、ちょっと(タイミングが)早いかなというショットもあったんですけれど、打ち続けていたおかげで、最後のショットに繋がったと思っています。彼はああいう緊迫した状況でも、強気でプレーできるプレーヤーですので、それが最後のスリーポイントに繋がりました。
僕が今日一番うれしかったのは、チームの成長を見られたということです。うまくいかない場面でも、ドーンと落ちてしまうことなく、また誰がコートに立ってもそこを踏ん張ってくれる。これがまさしく我々が目指している、ベンチを含めて、高いチームワークで戦うということです。ある時はシェイク(・ムボジ)のリバウンド、ある時は古牧のスリーだったり、いろいろな選手が肝心なところで確実なプレーをすることで、離されずについていけたということが、僕はうれしくて。この部分をもっと強固なものにしていきたいなと思っています。」
キャメロン・ジャクソン選手コメント
「序盤から越谷さんにリードを許してしまいましたが、自分たちはそこをなんとか食らいついていって、勝機を伺っていました。チーム全員でディフェンスをがんばって、我慢して、最後の最後に勝機をつかんだことがまず誇らしいです。そして、その最後のショットを自分が決められたことが、とてもうれしいです。」
バンビシャス奈良 83-79 越谷アルファーズ(2023年12月30日)
©Bリーグ
1Q、林選手がムボジ選手のピックからのジャンパーで先制点をあげる。その後はムボジ選手の連続得点でリードを広げると、終盤にも相手のミスを見逃さない奈良が連続得点をあげ、23-14と9点リードで終える。
2Q、古牧昌也選手や石井選手の3Pシュートやジャクソン選手のファストブレイクからの豪快なダンクなどもあり、リードを広げたまま試合を進める。しかし、終盤に越谷に9点のランを許してしまい、36-35と越谷に点差を縮められ、ハーフタイムを迎える。
3Q、立ち上がりから越谷の連続得点で逆転を許すも、ジャクソン選手の3Pシュートで悪い流れを断ち切る。その後は、ディフェンスでは越谷にフィールドゴールを許さず、一方の奈良は古牧選手の3Pシュートで逆転し、51-48で最終クォーターを迎える。
4Q、オフィシャルタイムアウトまでに奈良はハインズ選手のフリースローと笠井選手のレイアップの4得点のみに抑えられ、越谷にリードを許してしまう。しかし、タイムアウトが明けるとムボジ選手のフリースロー、そして古牧選手の再三の3Pシュートで逆転。その後は、競った展開の中、本多純平選手、ムボジ選手、ジャクソン選手がファウルアウトで退場するも、3点ビハインドの残り18秒の場面で、ハインズ選手が同点の3Pシュートを決め、66-66で試合はオーバータイムへ。
OT1、越谷に3Pシュートで先手を取られるも、笠井選手がコーナーから3Pシュートを成功させる。その後、林選手が得たフリースロー3本すべてを成功し3点リードとすると、ハインズ選手の3Pシュートでリードを広げる。終盤には笠井選手がファウルゲームから得たフリースローをしっかりと決め、83-79で奈良が勝利し、2023年をホームでの5連勝で締めくくった。
小野秀二HCコメント
「1Qは、スターターの5人が今日もいい集中力をもって入れたんですけれど、2Qにちょっとテンポを失って、チーム越谷にリズムを持っていかれて、そこからわからない展開にしてしまったということはこの試合の反省点だと思います。ただ、そういう中でも、単純なミスがなくなってきたので、踏ん張る力というのはだいぶついてきたと思っています。
それと、二人(キャメロン・ジャクソン選手とシェイク・ムボジ選手)がファウルアウトになってしまった時、今日そこまで1度もコートに立っていなかった三森(啓右)が、彼は非常にスマートですごく考えながらプレーできるビッグマンなので、まわりのヘルプも活かしながら、しっかり(越谷#5 アイザック・)バッツ選手をおさえてくれたと思います。彼も含めて、チームとして一つひとつステップアップできた試合になったと思います。」
シャキール・ハインズ選手コメント
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「すごく苦しい試合だったと思います。キャメロンとシェイクのファウルトラブル、(本多)純平さんもファウルアウトしたことで、苦しい展開になりました。ですが、今の自分たちのアイデンティティとなっている、粘り強さが、誰がコートに立っても出ていました。全員が粘り強く、各自の役割をまっとうしたことで、勝ちを引き寄せることができたと思います。」