2023/12/15 07:00
ぱーぷる編集部
vol.21 1歳半健診、3歳半健診ってなにするの? 【連載】気になるこどもの病気 「こころ」と「からだ」|たけつな小児科クリニック|生駒市
赤ちゃんから幼児へと移行する時期に受ける1歳半健診、小学校に入学する前の最後の乳幼児健康診査に位置づけられる3歳半健診。
それぞれ、お医者さんはどんなポイントを診ているのでしょうか。
奈良県生駒市の『たけつな小児科クリニック』の院長・竹綱先生に、お聞きしました。
Q1. 健診前に準備することはありますか。
健診前に準備することは特にありません。
特に3歳半健診では言語発達や知識を診ているため、子どもの名前や年齢などを自宅で必死に練習すると、実際は名前などを認識できていないのに答えてしまうなど、普段の発達段階を正確に評価ができない場合があります。よって、お子さんは何も準備せず健診を受けることが大切です。
たけつな小児科クリニックでもそうですが、多くの方を健診するため、一人ひとりを診る時間が限られてしまいます。あらかじめご家族が聞きたいことや悩み事などをまとめてメモしておくと、健診時の質問し忘れがなくなると思います。
Q2. 1歳半健診、3歳半健診の具体的な検診内容を教えてください。
大きく言うと1歳半健診では歩行が可能か、股関節脱臼などの身体的な発達に問題がないかを確認し、3歳半健診では身体的な発達以上に言語発達、精神発達を中心に診ています。
どの年齢でも個人差は必ずあるため、例えば、1歳半では独り歩きができない、3歳で単語しか話さないなど、明らかな発達の遅れがなければ経過観察しても差し支えありません。
Q3. 健診のときに、普段気になっていることを相談することはできますか。
原則的には気になっていることを相談していただいて差し支えないと思います。
ただし、一度に多くの方を健診するため長い時間相談することは難しい場合があるので、健診で相談できない場合は別の日に相談が可能か、市の保健師などに相談が可能かどうかを聞いてみてください。
Q4. 検診で引っかかった場合、その後はどういった流れを踏むのでしょうか。
市によって、健診をクリニックで受ける場合と市が設置した会場で集団で行う場合があり、それぞれ健診で引っかかった際の流れが異なります。
生駒市では3か月、7か月、12か月、3歳半健診は各クリニックで行う個別健診となっているため、発達検査や大きな病院でしかできない検査などがない場合は各クリニックで経過観察となることがあります。
集団健診の場合は市の健診結果を元にかかりつけに受診し、経過観察となるのではないかと思います。
院長・竹綱先生
院長である竹綱先生は常に全力で子どもたちと向き合い、「子どもたちを守るために小児科医として自分にできることは何か」を日々追求している。
午前診から午後診の間も休むことなく、竹綱先生が運営している向かいの『病児保育室 バンビ』の診察や、子ども発達サポート『のびいく』に顔を出す。
月に1度発行されるA4サイズのおたよりには、
片面には季節に応じた子どもの病気やトラブル、もう片面には先生のプライベートな話が。
くすっと笑えるありのままの文章に、飾らない竹綱先生の人柄が表れている。
そんな先生の一生懸命な姿に、子どもたち、親御さんから厚い信頼が寄せられている。
【竹綱先生著書】「行列のできる子ども健康相談室 0~10歳児の病気とケガのおうちケア」
たけつな小児科クリニック
- 住所/奈良県 生駒市真弓 1丁目2-8
- 電話/0743-71-0929
- 営業時間/ <午前診>9:00〜12:00
<専門外来>14:00〜16:00
<午後診>17:00〜19:30
備考/※木曜の午後診は16:30〜18:30
- 定休日/日 その他休業日/土曜日の午後診察
- 駐車場/駐車場完備(なんぶ眼科、薬局と兼用)