小児科、小児歯科、子どもの病院子育て奈良県生駒市
2023/07/16 07:00
ぱーぷる編集部

vol.17 コロナ禍を振り返って 5類になっての変化は?これからどうなる? 【連載】気になるこどもの病気 「こころ」と「からだ」|たけつな小児科クリニック|生駒市

2020年より猛威を振るっていた新型コロナウイルス感染症が2023年5月8日より「5類感染症」に移行され、少しずつコロナ禍前の日常が戻ってきつつある。

とはいえ、いまだコロナ感染の不安が完全になくなったわけではなく、マスク着用で園や学校に通う子どもも少なくない。

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そのような現状を踏まえて、奈良県生駒市の『たけつな小児科クリニック』院長・竹綱先生にコロナ禍を振り返っていただくとともに、5類になってからの変化や今後のコロナとの付き合いかたなどをお話ししていただいた。


Q1. コロナ禍の約3年を振り返って


良くも悪くも「日々、考える」ことに尽きなかった3年間だったと思います。
これは後付けにもなりますが、2020年の新型コロナウイルスの感染拡大から最低3年はこの問題に向き合う必要があると考えていました。
そして、2023年にインフルエンザと同等の5類感染症となり、私の予想通りだったのかなと思っています。

さらに、この3年間で患者さんの認識が「小児科」というくくりから「○○クリニック」という個へ移っているように感じます。
例えば、熱があるから小児科に行けばいいという考え方から、このクリニックに行けば何とかしてくれるという感じです。

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たけつな小児科クリニックは新型コロナウイルスが流行していない時期でも多くの方に通院していただいていただき、本当にありがたく思っています。
その一方で、待ち時間が増えてしまっている、時にはゆっくりお話を聞けない時もあると私自身の反省点も見えてきており、その改善策をスタッフと日々考えています。

ディズニーランドが来園するお客様に少しでも快適に楽しんでもらおうとするように、たけつな小児科クリニックも受診される患者様を第一に考え、日々UPDATEしていきたいという思いを強くしました。

Q2. 5類になってクリニックでの対応は変わりましたか


5類になる前と後ではそう大きく対応は変わっていません。国からも引き続き発熱外来を行うように指示がきていることもあり、今後はどの医療機関でも発熱患者を診察しないといけません。

しかし、残念ながら5類になる前に発熱患者に対応していなかったクリニックで突然発熱患者を受け入れることは難しいと思います。
その点、たけつな小児科クリニックは新型コロナウイルスの感染拡大初期からのノウハウがあるため、他院で受け入れが難しい患者様の受け入れ先としての役割ができるのではないかと思っています。

たけつな小児科クリニックはどんな状況でも「すべては子どもたちのために」の理念の元、変わらず子ども、ご家族を含めた皆様の健康を支えていきたいと思います。

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Q3. 5類になって訪れる患者さんに変化はありますか


5類になる前から徐々に緩和されていた部分もあり、5類になったからと言って大きな変化はないと思います。ただ、子ども、大人にかかわらずマスクをしていない方が少し増えた印象はあります。

私自身はマスク推奨派でも否定派でもありません。声を出さない環境や咳、熱などの風邪症状がない場合は、特にこの季節、マスクの着用は絶対ではないと思っています。

新型コロナウイルスの感染が判明した場合でも、インフルエンザと同様でそんなに落胆される方などはいらっしゃらない印象です。

患者さんの流行状況は、2022年の7月からの波(第7波)ほどの大きい波はない印象ですが、散発的にちらほらいる程度かなと思います。

Q4. コロナによる外出規制やマスク着用、オンライン授業を経験した子供たちに特徴はありますか


これは私の私見ですが、学校に行けない子どもが若干増えた印象と、学校が「平等に学問を学ぶ場所」というところから「他者とコミュニケーションを学ぶ場所」、「社会のルールを学ぶ場所」にシフトしている印象があります。

逆に、オンライン授業ができるようになり、新型コロナウイルスの感染拡大前から学校に行けなかった子どもたちが学校の授業に参加できるようになったのは良かった点かなと思います。

この3年間で子どもの新型コロナウイルス感染症においては、重症化する例は成人に比べて多くないという経験から、過敏になりすぎず、周りのことも考え、新型コロナウイルス感染拡大前のような生活に戻していくべきかと思います。

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Q5. これからコロナとどう付き合っていくとよいでしょうか


この3年間で検査体制ができ、大人では新型コロナウイルスに対する薬剤も開発されました。今後は新型コロナウイルス感染拡大前と同様の生活に戻していく必要があるかと思います。

ただし、新型コロナウイルスの感染がなくなったわけではなく、インフルエンザのように冬に流行しやすいという季節性はないため、通年性で新型コロナウイルスの感染に注意する必要があるという認識を持ち、体調不良時には早めに医療機関を受診してもらうように心がけていただければと思います。

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院長・竹綱先生


vol.17 コロナ禍を振り返って 5類になっての変化は?これからどうなる? 【連載】気になるこどもの病気 「こころ」と「からだ」|たけつな小児科クリニック|生駒市

院長である竹綱先生は常に全力で子どもたちと向き合い、「子どもたちを守るために小児科医として自分にできることは何か」を日々追求している。

午前診から午後診の間も休むことなく、竹綱先生が運営している向かいの『病児保育室 バンビ』の診察や、子ども発達サポート『のびいく』に顔を出す。

月に1度発行されるA4サイズのおたよりには、
片面には季節に応じた子どもの病気やトラブル、もう片面には先生のプライベートな話が。
くすっと笑えるありのままの文章に、飾らない竹綱先生の人柄が表れている。

そんな先生の一生懸命な姿に、子どもたち、親御さんから厚い信頼が寄せられている。

YouTube「たけつな小児科チャンネル」

竹綱先生著書「行列のできる子ども健康相談室 0~10歳児の病気とケガのおうちケア」

たけつな小児科クリニック

  • 住所/奈良県 生駒市真弓 1丁目2-8
  • 電話/0743-71-0929
  • 営業時間/ <午前診>9:00〜12:00 <専門外来>14:00〜16:00 <午後診>17:00〜19:30 
    備考/※木曜の午後診は16:30〜18:30
  • 定休日/日
    その他休業日/土曜日の午後診察
  • 駐車場/駐車場完備(なんぶ眼科、薬局と兼用)
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