期間限定オープンの古民家かき氷店【お庭shaveice miracolo（ミラコロ）

マンゴー杏仁ミルク　1800円（税込み）

こちらに使われているマンゴーは100％宮崎県産だ。

熟れたマンゴーの濃厚なソースが楽しめるのだが、いつまで販売できるかは未定。

常に旬の果実を使用することにこだわっているため、各メニューの販売期間は短めとなっているが、その分、果物のうまみがしっかり味わえるのがミラコロのかき氷の魅力だ。

さわやかな甘みの杏仁ミルクシロップに加え、パッションフルーツ、パイナップル、マンゴーの果肉を刻んで作ったタルタルがトロピカルな風味を演出する。

＜氷かくヒト＞かき氷に首ったけ

店主の奥谷さんが、「20年以上ずっとあこがれだった」というかき氷店をオープンしたのが2019年。

『ひむろしらゆき祭』など県内かき氷機運が最高潮に達し、既存の飲食店が続々とかき氷販売を始めたのがその1～2年前だ。

そんな中、それまで飲食店勤務の経験もなく一からスタートし、わずか4年で人気店に成長。

昨年から『ひむろしらゆき祭』の実行委員をされるなど、今まさに旬のお店といえるだろう。

この躍進の理由は何なのだろうか。

週2回だけの限定営業やインスタなどSNSでの発信、改装した古民家での営業など、見せ方・魅せ方が上手くはまったのは事実だろう。

しかし、果たしてそれだけでここまで来られるものだろうか。

県内でもこういったニューウェーブなかき氷店が数店存在している。

そこに共通しているのは想いの部分だ。

頻繁にメニューを変えるのにも相当な手間と時間がかかっているだろう。

こまめなSNSでの発信も一つ一つ積み重なれば大きな労力だ。

そういった苦労を苦労と思わせない、朗らかな笑顔がゲストを、そして同業者を惹きつけるのではないだろうか。

奥谷さんの作るかき氷は、20年にわたる片思いが実を結んだ幸せのおすそ分けなのかもしれない。