2023/07/04 07:00
ぱーぷる編集部(喜畑恵太)
「現役Jリーガー」がクラウドファンディングに挑戦 地域で支える「移動式こども食堂」を奈良県で作るために
現在、奈良クラブで活躍する浅川隼人選手が「移動式こども食堂」を行うためクラウドファンディングを募っている。
クラウドファンディングを始めた経緯は?
セブ島ボランティアサッカー教室の様子
サッカー選手である傍ら、会社を経営している浅川隼人選手。
「スポーツ×地域×食がコンセプトのchabudai」
「選手とファンを繋げ、最高の感動体験を提供するUltras」
「初めてのクラファンの挑戦になったセブ島ボランティアサッカー教室」
「自分の価値をレンタルして0距離で関わるレンタルJリーガー」
など人を繋ぎ、「夢を追い続けられる環境をつくる」という自身の夢に向かって活動している。
今回「移動式こども食堂」を行うきっかけとなったのが、奈良で『日本の貧困』について触れる機会があったから。
貧困の社会問題に取り組んでいて、2018年にグッドデザイン賞(内閣総理大臣賞)を獲得した『認定NPO法人おてらおやつクラブ』の代表理事の松島さんと浅川選手が話をしたことがきっかけだった。
「始めは1つのお寺から始まった活動が、今では1,870のお寺、月間で26,000人もの子供たちにお供物でいただいたおやつを届けています。」
そんな活動の中で、日本中だけでなく奈良の現状を知り、少しでも『日本の貧困』について少しでも貢献していきたいと考えるようになったそう。
今現在、日本の子供の貧困は7人に1人の13.5%ほどと言われている。
※出典:内閣府 子供の貧困対策担当
これは先進国では最悪の水準で、ひとり親家庭に関して言えば約半数の48.3%が貧困だと言われている。
※出典:厚生労働省
そういった中で奈良県のデータを見てみると
・約6人に1人の17.1%が貧困
※出典:令和3年度奈良市子どもの生活に関するアンケート調査 結果公表
・経済的に困った経験がある人が70%
※出典:奈良県子どもの生活に関する実態調査
・20年でひとり親家庭が約2倍
※出典:貧困な環境にある子供への支援方策について
・児童福祉施設は全国43位
※出典:グラフで見る奈良県の児童福祉施設等数
という現状がわかった。
浅川選手は、4年前のセブ島でのボランティアサッカー教室で、世界の貧困に目を向け活動したが、日本でも貧困が起きていると感じ、『アスリート食堂chabudai』で、この社会課題に取り組み、まずは奈良から貢献できるようにと、このプロジェクトを立ち上げた。
地域でこどもの健康を支え、共に育てる
キッチントレーラーを使い、『移動式こども食堂』を行なうコンセプトは「地域でこどもの健康を支え、共に育てる」。
児童養護施設やいろいろな所で、食を提供するだけでなく、プロスポーツ選手として、子どもたちと関わり、一緒に遊ぶ機会を創出することで、夢を持ってもらうきっかけや活力になれたらと浅川選手は考える。
実際に行う活動としては、
・奈良県全域で移動式のこども食堂。
・スタジアムグルメやイベントでの地域の食材を使った健康食の提供。
・ご当地食材等の発信や収穫体験などの交流イベント。
・その他奈良県での出店。
・会社の福利厚生で社員の健康も支える宅配サービス
これら実現に向けて動いていく予定。
資金の使い道
●目標金額:1,000,000円
※応援していただいた費用はキッチントレーラーの購入費の一部と、移動式こども食堂の開催費として使用。
●こども食堂開催:50,000円/1回
●手数料:約90,000円(+税)