2023/03/24 21:00
ぱーぷる編集部(喜畑恵太)
【2023年】うまい酒がここにある!「奈良県」でおすすめの日本酒13選
清酒発祥の地である奈良県。
おすすめの日本酒13選をご紹介。
日本酒の歴史
日本酒発祥の地とされるのが、奈良県奈良市にある正暦寺。
室町時代である1441~1444年あたりから清酒造りが始まったそう。
濁り酒が主流だったこの時代。
夏になると高温多湿の日本では濁り酒すら造れなかったが、正暦寺のある場所は気温が高くなく、かつ良質な水があったことで、夏場でもお酒造りが行われた。
奈良でおすすめの日本酒13選
豊祝(ほうしゅく)|奈良豊澤酒造株式会社(ならとよさわしゅぞうかぶしきかいしゃ)
『奈良豊澤酒造株式会社』は創業明治元年(1868年)。
全生産量の80%以上を純米酒以上の特定名称酒で占めているため、現在でも手造りに徹した丁寧なお酒造りを心掛けている。
代表商品である大吟醸豊祝は全国新酒鑑評会で通算15回金賞を受賞。
大吟醸 豊祝(だいぎんじょう ほうしゅく) 720ml 4,969円(税込)、1800ml 11,521円(税込)
「大吟醸 豊祝」は、兵庫県産山田錦を35%まで精白し、長期低温発酵により米の旨みを最大限に引き出した、フルーティーな香りとまろやかなコクが自慢の大吟醸酒。
冷やして飲むのがおすすめ。
奈良豊澤酒造株式会社
- 住所/奈良県奈良市今市町405
- 電話/0742-61-7636
- 営業時間/8:00~17:00
- 定休日/土、日、祝日
- 駐車場/なし
歓喜光(かんきこう)|澤田酒造(さわだしゅぞう)株式会社
澤田酒造は奈良県の中西部、奈良盆地の西端にある酒蔵。
創業は江戸時代末期の1830年(天保元年)、初代の澤田定四郎が現・本社所在地である五位堂の地で紺屋業を営みながら、周辺の田んぼで獲れた米を使って酒を造ったのが始まり。
歓喜光 純米吟醸「小さな喜び」720ml 2,750円(税込)
原料米には麹米、掛米ともに兵庫県産山田錦のみ使用。
上品な甘みと華やかな吟醸香、そして程よい酸味が利いたスッキリとした後味が特徴で、国内外の品評会でも高い評価を得ている。
ラベルは文人画家・原一郎先生の美しく心あたたまる詩画を使用。
大切な方への感謝の気持ちを伝える贈り物にもぴったり。
【商品情報】
●原材料:米(国産)、米こうじ(国産米)
※麹米:山田錦(兵庫)/掛米:山田錦(兵庫)
●アルコール度数:17%
●精米歩合:50%
【受賞歴】
★「ロンドン酒チャレンジ2020」純米吟醸部門 銀賞
★「ワイングラスでおいしい日本酒アワード2021」プレミアム純米部門 最高金賞
★「インターナショナルワインチャレンジ2021」SAKE部門/純米吟醸酒の部 ゴールドメダル
★「ワイングラスでおいしい日本酒アワード2022」プレミアム純米部門 金賞
★「インターナショナルワインチャレンジ2022」SAKE部門/純米吟醸酒の部 大会推奨酒
★「ミラノ酒チャレンジ2022」フードペアリング部門 ベストフードペアリング賞(パルマ産プロシュット)
澤田酒造株式会社
- 住所/奈良県香芝市五位堂6-167
- 電話/0745-78-1221
- 営業時間/9:00~17:00
- 定休日/土、日、祝日
- 駐車場/10台
春鹿(はるしか)|今西清兵衛商店(いまにしせいべえしょうてん)
奈良県奈良市、今西家はこの地で明治17年(1884年)より酒造業を開始。「春鹿(はるしか)」で有名な日本酒を造る奈良県を代表する酒蔵である。
日本で最初の国際都市「奈良」は日本酒発祥の地と言われている。
酒蔵は東大寺や興福寺などの世界遺産にほど近い、昔の風情を残す奈良町にある。
春日の神々が鹿に乗って奈良の地へやってきたという伝説から「春日神鹿(かすがしんろく)」と名付け後に「春鹿(はるしか)」という名に変更した。
春鹿 純米超辛口(720ml) 1,793円(税込み)
春鹿の定番商品。
スッキリと飲みやすく、辛口嗜好の方にも、日本酒ビギナーの方にもおすすめ。
冷酒からぬる燗まで幅広い温度帯で楽しめる。アメリカ、ヨーロッパ、アジアの市場などでも大好評の日本酒。
今西清兵衛商店(春鹿)
- 住所/奈良県 奈良市福智院町 24-1
- 電話/0742-23-2255
- 営業時間/10:00~17:00(L.O.16:30)
- 定休日/お盆休み、年末年始休み
- 駐車場/有
睡龍(すいりゅう)|久保本家酒造(くぼほんけしゅぞう)
奈良県宇陀市大宇陀。
はるか昔、日本書紀に阿騎野の里と記されたこの歴史ある大宇陀の地で、1702年の創業より酒造りを営む酒蔵「久保本家酒造(くぼほんけしゅぞう)」。
日本でも数少ない正統派生酛(きもと)造りを手がけている蔵元だ。
生酛純米吟醸「睡龍」 720ml 2,750円(税込)
生酛ならではの旨味と軽やかさを基調とし、香りは穏やか。
食事のジャンルを選ばない清涼感のある酸味を持ち、芯のあるしっかりとした味わいが特徴。
完全発酵のキレ味と数年の熟成で風味の深みとさっぱり感を併せ持つ。
JAL国際ファーストクラスのメニューにも採用された逸品。
株式会社 久保本家酒造
- 住所/奈良県宇陀市大宇陀出新1834
- 電話/0745-83-0036
- 営業時間/9:00~17:00
- 定休日/不定休
- 駐車場/100台
吉野杉の樽酒|長龍酒造(ちょうりょうしゅぞう)
奈良県北葛城郡広陵町に、酒道場「広陵蔵」を構える「長龍酒造(ちょうりゅうしゅぞう)」。
1963年の創業以来、日本初の「瓶詰め樽酒」を誕生させ、奈良で唯一の酒造好適米奨励品種「露葉風(つゆはかぜ)」の栽培を復活させるなど、情熱をもって日本酒醸造の先陣をきってきた蔵だ。
代表銘柄の「長龍」「吉野杉の樽酒」は日本酒ファンに愛されるロングセラーとなっている。
吉野杉の樽酒 2,728円(税込)1,800ml
古来、お祝い事や行事には欠かせない樽酒の鏡開き。
長龍の「吉野杉の樽酒」は杉樽の酒の美味しさを、そのまま瓶に封じ込めた「樽酒」。
創業者が大いなる情熱をもって、幾多の困難を乗り越えて独自の製法を創りあげ、日本初の『瓶詰め樽酒』として昭和39年に誕生。
約半世紀を経た今も尚続く、味わいと香りのバランスが最上の「吉野杉の樽酒」だ。
長龍酒造株式会社
- 住所/奈良県北葛城郡広陵町南4(本社・広陵蔵)
- 電話/0745-56-2026
- 営業時間/平日 10:00~16:00 土日祝 11:00~17:00(長龍ブリューパーク)
- 定休日/蔵の店:土日祝 長龍ブリューパーク:平日
- 駐車場/蔵の店:6台 長龍ブリューパーク:16台
黒松稲天(くろまついなてん)|稲田酒造(いなだしゅぞう)
JR・近鉄天理駅から東西に伸びる三島本通り商店街にある小さな酒蔵「稲田酒造(いなだしゅぞう)」。
日本最古の道、山の辺の道、数々の歴史・文化遺産を有する自然豊かな奈良県の天理の地で、1877年(明治10年)創業より土地の水、土地の米、土地の人にこだわる清酒「黒松稲天(くろまついなてん)」を醸す清酒製造業を営む。
黒松稲天(くろまついなてん)大吟醸 1800ml 6,600円、720ml 3,300円、300ml 1,320円(いずれも税込、専用カートン付き)
黒松稲天ブランドの最高峰として生まれた「黒松稲天大吟醸」。
当初は、兵庫県産山田錦を35%精白し、2019年には「全国新酒鑑評会」「ワイングラスでおいしい日本酒アワード」で金賞ダブル受賞という栄冠を得た。
しかしそこで満足せず、さらなる酒質向上、またブランドの再構築を目指し、2020年に地元産の酒米にシフト、そして米の味わいを前面に押し出す大吟醸造りをスタート。
この黒松稲天大吟醸は地元天理市産”吟の里”を高精白。香りは穏やかだが旨味が凝縮されている。しっかりとした酸が味わいを引き締め、吟醸特有の透明感が際立つ逸品。
稲田酒造合名会社
- 住所/奈良県 天理市三島町 379
- 電話/0743-62-0040
- 営業時間/9:00~17:00
- 定休日/不定休
- 駐車場/5台
櫛羅(くじら)|千代酒造(ちよしゅぞう)
葛城山の麓に位置する奈良県御所市にある酒蔵「千代酒造(ちよしゅぞう)」。
日本酒といえば米のお酒だが、そのお酒をさまざまな個性に分けていくベースは仕込み水。各蔵の水の性質によって、お酒もさまざまな個性に枝分かれしていく。日本酒は”米の酒”であると同時に”水の酒”であるともいえるのだ。
自然豊かなこの『櫛羅』の地で、その恩恵と共に酒蔵を引き継いだ蔵元として、この水を生かし、この土地の恵みを生かす酒造りを続けていきたいと願っている。
櫛羅純米無濾過生原酒 720ml 1,650円(税込)
蔵の地名を冠した酒「櫛羅」は、蔵の周囲にある自家田で蔵人が自ら栽培した櫛羅産山田錦のみを使用している。
おすすめのひとつは純米無濾過生原酒。
こだわりのお米で丁寧に醸す事でのみ表現できる味わいが楽しんで。
千代酒造株式会社
- 住所/奈良県 御所市櫛羅 621
- 電話/0745-62-2301
- 営業時間/8:00~17:00
- 定休日/無
- 駐車場/10台
山鶴(やまつる)|中本酒造(なかもとしゅぞう)山鶴直売所
奈良県生駒市の北東、緑豊かな住宅地にある「山鶴(やまつる)」醸造蔵。歴史は長く、創業から296年になる。
日本酒の原点に帰り、現在は全量純米蔵。小さな蔵だからこそできることにこだわり、少しずつ丁寧に丁寧に醸した、自信を持ってお薦めできる酒だけを蔵出ししている。
山鶴 神龜乃黄金酒 長屋王720ml 3,960円(税込)
約1300年前の万葉の時代に天武天皇の孫として知られる長屋王が住んでいたとされる平城京邸宅跡から酒造りが書かれた木簡が出土した。
その奈良時代のレシピを再現した幻の日本酒がこの”長屋王”。
伝統的な職人技と最新設備の融合による他の酒蔵では真似のできない蔵の自信作だ。
驚くべき甘さと酸味のある味わいの現代に蘇った”長屋王”はオンザロックで味わうもよし、ぬる燗で楽しむもよし!
株式会社中本酒造店 山鶴直売所
- 住所/奈良県 生駒市上町 1067
- 電話/0743-78-3805
- 営業時間/11:00~17:00
- 定休日/日・月
- 駐車場/3台
菊司(きくつかさ)|菊司醸造(きくつかさじょうぞう)
奈良県生駒市にある老舗蔵「菊司醸造(きくつかさじょうぞう)」。大阪と奈良を結ぶ奈良街道の宿場町であった小瀬(おぜ)の地で、江戸時代の1705年(宝永2年)に初代藤兵衛が酒造業を始めてから創業300年以上の歴史をもつ。
くらがり越え 純米酒 720ml 1,177円(税込)
松尾芭蕉が詠んだ奈良街道の暗峠(くらがりとうげ)から命名。生駒土産としても愛されるファンの多い酒。すっきりとした辛口純米。ぬる燗で呑んでみて!
菊司醸造株式会社
- 住所/奈良県 生駒市小瀬町 555
- 電話/0743-77-8005
- 営業時間/(平日・土曜日)9:00~17:00(日祝日)10:00~16:00
- 定休日/新年3日間、お盆3日間のみ
- 駐車場/3台
花巴(はなともえ)|美吉野醸造(みよしのじょうぞう)
奈良県吉野郡吉野町、吉野川のすぐそばで1912年に創業した『美吉野醸造』。地元吉野の風土に寄り添い、吉野と共に歩んできた。
『美吉野醸造』といえば「花巴」。
「花巴」という銘柄は、吉野山の文化・歴史と共にある。
まずはその美しい名前。
一目千本で知られる吉野の千本桜は、修験道の総本山、金峯山寺蔵王堂に祀られている蔵王権現のご神木である山桜を修験者が1本1本信仰の証として献木して植え継いできたことに始まる。
花は「桜」、巴は「広がり」の意味が込められているとされ、修験者の願いと共に春になると山全体が桜にそまる様を表しているといわれている。
花巴 水酛(はなともえ みずもと)1,650円(税込)
水酛は室町時代の僧侶が創醸した、生米を水に漬け乳酸菌を生み出す製法を基に醸したお酒。まるでヨーグルトやチーズを思わせる、まさに発酵を感じるニュアンスがある。腐敗、発酵、醸造に対して先入観という垣根のない時代の酒造りだからこそ出せる味わいだ。
水酛の初期工程でつくる「そやし水」は、9月下旬の気候により繁殖する乳酸菌や微生物が左右されるため、毎年異なるニュアンスを含み香(ふくみか)の奥に秘めている。上立ち香(うわだちか)はいつものヨーグルトやチーズを思わせる雰囲気なのに、奥には怪しげなニュアンスが潜む。それこそが水酛の魅力。
発酵の酸を感じる、”日本酒”というイメージの枠を越えた味わいの水酛は、料理との相性もよく、意外な組み合わせを発見する楽しみもある。
垣根のない価値観から生まれる、真面目で純粋な嘘のない製法“水酛”を通じて、魅惑の世界観を堪能しよう。
美吉野醸造株式会社
- 住所/奈良県 吉野郡吉野町六田 1238-1
- 電話/0746-32-3639
- 営業時間/9:00~17:00
- 定休日/1月1日・2日・3日 (※臨時休業の場合はHPでお知らせします)
- 駐車場/5台
Unシリーズ|梅乃宿酒造
1893年に葛城市で誕生した『梅乃宿酒造』。2023年3月には130年を迎える。
2022年7月には、新しい酒蔵が同市寺口に新設され、酒蔵見学も楽しめる。
直営店が併設されているので、日本酒の製造工程を学んだ後に購入することができるのもうれしい。
左)Unfold SAKE(アンフォールド サケ) 1800㎖ 3,300円/720㎖ 1,650円 右)Undersong SAKE(アンダーソング サケ) 1800㎖ 2,860円/720㎖ 1,430円(すべて税込)
2020年に誕生した「Un(ユーエヌ)シリーズ」は、これまでに培った製法・原料を見直し原点回帰をテーマにした商品シリーズ。
日本酒に馴染みがない若い年齢層にも人気だ。
「Unシリーズ」を代表する定番の「Unfold SAKE」は、爽やかな甘みと軽やかな甘みがバランスよくまとまった純米大吟醸。
もうひとつの定番商品「Undersong SAKE」は、ふわりとした吟醸香と、丸みのある口当たりが魅力の純米酒。
梅乃宿酒造株式会社(直営店)
- 住所/奈良県 葛城市 寺口27-1
- 電話/0745-43-9755
- 営業時間/10:00~18:00
- 定休日/不定休
- 駐車場/有
出世男(しゅっせおとこ)|河合酒造(かわいしゅぞう)
江戸時代の町並みが今も残る奈良県橿原市の今井町で現存する唯一の酒蔵「河合酒造(かわいしゅぞう)」。江戸中期の創業で290余年、この地で酒造業を営む。
代表銘柄の「出世男(しゅっせおとこ)」は、本醸造でアルコール度数は18度あり、純米、純米吟醸などもアルコール度数は高めだが、その飲み口は意外に柔らかだ。
その縁起の良い名はお祝いにも最適と多くの祝いの場で喜ばれている。
造り手の想いが伝わる丁寧な酒造りが信条。慶びの日はもちろん、日々の暮らしに彩りを添えるような酒でありたいと考え、醸している。
本醸造原酒 出世男 720ml 1,419円(税込)
原酒ならではの濃醇な旨味とあと口の爽やかさの好バランスをぜひ味わってほしい逸品。
冷~ぬる燗がおすすめ。
暑いときにはロックで飲むのも◎。和食はもちろん、中華料理にもよく合う。
河合酒造株式会社
- 住所/奈良県 橿原市今井町 1-7-8
- 電話/0744-22-2154
- 営業時間/9:00~16:00
- 定休日/不定休
- 駐車場/1台
大和郡山中谷(やまとこおりやまなかたに)|中谷酒造柳町醸造所(なかたにしゅぞうやなぎまちじょうぞうじょ)
嘉永六年(1853)、奈良県大和郡山市番条町にて創業した「中谷酒造(なかたにしゅぞう)」。代表銘柄は「大和郡山中谷(やまとこおりやまなかたに)」。
大和郡山の地で長年酒造りを行ってきた老舗が、2022年秋、身近に清酒に親しめる場所を設けるべく、近鉄郡山駅から徒歩3分、郡山城下町の真ん中に柳町醸造所をオープン!
この醸造所では醸造体験もでき、できたてフレッシュなお酒をいただける清酒バーも併設。アテは城下町の店舗からテイクアウトで持ち込むか、デリバリーで。
大和郡山中谷(やまとこおりやまなかたに)720ml 2,100円(税込)
中谷酒造の代表銘柄でもある「大和郡山中谷」は、微炭酸でフルーティー、そして軽やかな飲み口が特徴の純米吟醸無濾過生酒。
中谷酒造柳町醸造所
- 住所/奈良県 大和郡山市柳 2-4
- 電話/0743-85-7281
- 営業時間/13:30~19:00
- 定休日/月火(祝日営業)
- 駐車場/なし