2023/03/08 07:00
ぱーぷる編集部(塩田)
【新店】洋楽から邦楽まで!ならまちで音楽にふれる場所|音楽図書室dear DEER
2023年2月1日ならまちにできた『音楽図書室dear DEER(ディア ディア)』。
定年退職を機に、東京から奈良に移住した和波さん夫婦が開いた図書室。
中に入ると、本やCDがずらりと並ぶ。
これはすべてご夫婦が趣味で集めたもの。
三重県出身の旦那さんと、秋田県出身の奥さん。
どうして縁もゆかりもない奈良県を選んだのか。
「これまでに何度か奈良を訪れた際に、自然や文化だけでなく、若い人も多くて刺激的な土地だと感じたんです。
それとサイズ感も大きくもなく小さすぎもせず、コミュニティがつくりやすいのも魅力的に映りました。
宿泊したゲストハウスの方にとても親切にしてもらって、人のあたたかさも移住した理由のひとつですね」と和波さん。
訪れる人は実に様々。
近所の年配の方が孫を連れて来たり、近くでお店を経営している方が訪れたり。
「最近は近所の居酒屋の店主さんがいらっしゃいました。
お客さんの話を聞き、音楽について勉強したいと。
音楽を知ってもらうだけでなく、人との繋がりの"場所"にしていきたいですね」
ネットで聞く音楽が主流になった今こそ、新たな音楽との出会いを
CDだけでなくレコードも
「CDやレコードについては、あえてジャンルや年代などで揃えていないんです。
お気に入りのCDの横には、全く聞いたことがないジャンルの曲があるかもしれない。
そういう偶然の出会いを楽しんでもらえれば」
インターネットの普及によって、古今東西様々な音楽を気軽に聴くことができる現代。
AI機能により自分の好みに近い曲が次々と再生され、好きな音楽を"消費"してしまっている部分も。
一曲ずつしっかりと聞き入る機会がなくなってしまっているのではないだろうか。
「昔の深夜ラジオでパーソナリティがリクエストに応えて曲をかけていましたよね。
好きなラジオパーソナリティやリスナーさんがおすすめくれる音楽を聴いて好きになる、なんてことが多かった時代。
今はなかなかそうした機会がありませんが、ここで人を通じてお気に入りの音楽と出会って欲しいです」と話す。
CDとレコードの再生機器だけでなく、プロジェクタも完備
ビートルズやボブ・ディラン、カーペンターズやエリック・クラプトン。
有名だけれど、彼らの音楽を聴いたことがない世代も増えてきた。
若い世代で、昔の洋楽・邦楽にふれたい方にもおすすめの場所だ。
気になるキーワードを話すと、和波さんが一緒に未知なるお気に入りの曲を探してくれるので、気軽に相談してみよう。
これからは音楽をテーマにした絵を飾ったり、ワークショップを開いたりしていきたいとのこと。
まだまだ夢は尽きない図書室へ訪れてみて。
音楽図書室dear DEER
- 住所/奈良県 奈良市元興寺町 40-1
- 電話/090-8595-7890
- 営業時間/11:00~17:00
- 定休日/不定休
- 駐車場/無(近隣に有料P有)