【奈良クラブ】新拠点「ナラディーア」を公開！

2023/01/29 17:00

ぱーぷる編集部

奈良県にホームを置くJ3サッカークラブ「奈良クラブ」は、2023年1月に奈良県生駒郡三郷町に地域交流の拠点・選手育成の新拠点として「ナラディーア」をオープンさせた。
それに伴い同月29日、同会場にてオープニングセレモニーが開催された。

開会式では、株式会社奈良クラブ（以下：奈良クラブ）代表取締役社長・浜田満氏から協力頂いた方々へ感謝の言葉が述べられた。

奈良クラブ代表取締役社長・浜田満氏

（左）ネーミングの発案者・吉岡浩幸氏（真ん中）ロゴの発案者・山下裕加氏

セレモニーでは、奈良県副知事会・土屋直毅氏のあいさつを始め、「ナラディーア」ネーミング・ロゴ表彰式、テープカットが行われ、会場は終始和やかな雰囲気に包まれていた。

浜田社長は、ロゴの鹿の背中にある12の丸い模様が、「11人の選手プラス地域の人々を表す1」であることが評価のポイントだと話した。

キャプテン小谷祐喜選手は、「最高の環境に恵まれたことに感謝している。この環境を生かし、日々努力していくことが奈良クラブの成長に繋がり、地域から愛されるクラブへと進化していける唯一の方法だと思う。そして、このナラディーアが奈良のよりよい未来を作っていく一つの場として、みんなが立ち寄り、集い、楽しめる空間となっていければと思っている」とあいさつした。

キャプテン小谷祐喜選手

「ナラディーア」とは、奈良クラブの選手たちの練習拠点である。

「ナラディーア」という名称は公募により決定。
奈良のシンボルである鹿（deer）と、人々に親しまれる（dear）を掛け合わせて生まれた言葉である。

地域の方々向けのコンセプトとしては
「奈良クラブが考える地域貢献を実現する場所とする。地域交流の拠点、三世代の社交場とする。産官学金連携でのスポーツツーリズムを活用した地方創生事例として広げていきたい。」
とされており、地域の社交場として、老若男女問わず、誰もがふらっと訪れる場所作りを提供する。

また、サッカークラブとしてのコンセプトは
「持続可能な事業モデルを構築しつつ、日本を代表するような選手を輩出する。」
とされている。

・練習場2面（人口芝生フルピッチ105m×68m）
・フットサル場1面（38m×17.5m）
・クラブハウス・寮・合宿所（合計356.4坪）

クラブハウスは、トップチ―ムと育成チームの距離が近く、常に交流できるようなしくみになっている。

また、選手たちのモチベーションがあがるように、部屋の名前はサッカー界のレジェンドやスペインの地域の名前が付けられており、遊び心が垣間見れる。

1階には、ロビー・ラウンジ・ロッカールーム・ミーティングルーム・大浴場・食堂などがある。

ロッカールームは直接グラウンドへ出ることもできるようになっている。

更衣室

選手たちの導線を考えた構造になっており、ロッカールームで着替えたのち、この部屋でストレッチやミーティングを行う。
その後、ドア横のシューズルームで靴を履き替え、すぐにグラウンドに出られるようになっている。

シューズルーム

大浴場

トップチームと育成チームの距離が近くあるように

FCバルセロナのホームスタジアム「CAMP NOU（カンプ・ノウ）」の名がついた食堂。

交流できるしくみを意識し、トップチームも育成チームも同じ空間で食事をとる。

そうすることで、育成チームの選手が、トップチームの選手の食事のとり方や体つきを身近で観察することができ、刺激になるという。
また日々悩んでいることを相談するなど、コミュニケーションをとることができる。

食堂からも、グラウンドを眺めることができる。

2階は寮生・両監督部屋・合宿用の部屋となっている。

ベッドやソファなど、必要なものは順次搬入予定

部屋には数々のレジェンドの名がつけられている。

部屋の窓からはグラウンドを眺めることができる。
育成チームの選手たちが朝起きて、トップチームの練習を見ることで、プレーの違い、スピードの違い、体つきの違いを毎日観察することができる。
そうすると、目指す場所を身近な存在として、肌で感じることができる。

浜田社長は、「トップ、ユース、ジュニアユースが横だけでなく縦で繋がることが重要。クラブ一体がファミリーとなって、それぞれが、それぞれの成長を支える役割を意識してもらいたい。奈良クラブはそんなクラブチームになっていく。今後、ワールドカップに出場するような選手がここから生まれ、そういった選手と子どもたちがいつでも話ができるような環境になっていれば最高。上を目指して向かっていく施設にしたい。」と思いを語ってくれた。

これほどまでにトップチームと育成チームが同じ施設を共有し、ともに交流できるクラブは珍しい。