2023/01/01 07:00
ぱーぷる
写真家・入江泰吉の目を通して見る「春日野」【入江泰吉記念奈良市写真美術館|奈良市】
2022年11月12日(土)~2023年2月5日(日)
奈良県奈良市にある『入江泰吉記念奈良市写真美術館』にて、『入江泰吉「春日野」展-春日若宮式年造替奉祝-』を開催中。
入江泰吉「春日大社二ノ鳥居朝陽」1979
「春日大社の神苑のかもす雰囲気には、同じ信仰の対象を祀られながらも隣接する東大寺の境内などの場合とはおよそ異なり、清浄のうちに優雅さが漂っている」と語り、撮影してきた入江。また、奈良の一年の最後を締めくくる伝統行事、春日若宮の「おん祭」については、「何かしらの『古代』の息吹きのようなものが感じられる。そんな写真を撮ってみたい」と語っていたという。
本展は、春日若宮の式年造替を記念し、入江泰吉が撮った春日大社界隈の自然豊かな四季や伝統行事を58点で紹介する。
入江泰吉「春日大社二ノ鳥居降雪」1987
入江泰吉「晩秋飛火野」1982
《同時開催》藤岡亜弥「New Stories(ニュー・ストーリーズ)」
数々の賞を受賞してきた写真家・藤岡亜弥を取りあげた展覧会を同時開催。
藤岡亜弥「さよならを教えて」(ハンガリー) 2000年 より
地元の広島を撮った「川はゆく」シリーズで、伊奈信男賞、写真界の芥川賞といわれる木村伊兵衛賞、林忠彦賞を受賞するなど高い評価を受けている藤岡亜弥。今回は、学生時代から撮り続けている子どものシリーズ「かわいいだけじゃダメかしら」(1991-2013)、世界で初めて写真画像を作ることに成功したフランス人・ニエプスの地を訪ねた「ニエプス巡礼」(1993)、いたずらっ子の犬が引きおこす「ホームアローン」(1994)、そして代表作「川はゆく」シリーズに新作を加えて再編集した「傷ついた風景の向こうに」の4つのテーマで展示構成。
今まで撮ってきた数々のスナップ写真を再構成し、紡ぎ出した藤岡亜弥の世界を紹介する。
藤岡亜弥「Life Studies」(ニューヨーク)2009年 より
藤岡亜弥「川はゆく」(広島) 2016年 より
開催概要
【開催期間】 2022年11月12日(土)~2023年2月5日(日)
【開催場所】入江泰吉記念奈良市写真美術館(奈良県奈良市高畑町600-1)
【開館時間】9:30~17:00 ※入館は閉館の30分前まで
【休館日】月曜日 ※ただし、1月9日(月・祝)は開館、翌1月20日(火)は休館。12月26日~1月3日休館。
【観覧料金】一般 500円、高校・大学生 200円、小・中学生 100円
【作品解説】毎月第2・第4土曜日 14:00~
入江泰𠮷記念奈良市写真美術館
- 住所/奈良市高畑町600-1
- 電話/0742-22-9811
- 営業時間/9:30〜17:00(入館は16:30まで)
- 定休日/月曜日、休日の翌日(その日が平日の場合)、年末年始(12月27日~翌年1月3日)
- 駐車場/あり(1時間まで無料)