2023/01/05 07:00
gaya.sachiko
歴女必見!古代スイーツを楽しむアフタヌーンティーがスタート【ことのまあかり|奈良市】
奈良や古代にまつわる雑貨やカフェBARで人気の『ことのまあかり』で、歴史ロマンあふれるアフタヌーンティーが始まりました。
奈良時代に食べられていたお料理やスイーツを再現、須恵器のプレートや高杯に盛り付けられた古代スイーツが楽しめます。
外観写真
近鉄奈良駅から徒歩で約3分、東向き商店街と小西さくら通り商店街を結ぶ路地に面しています。
大きな切り株のような看板が目印です。
内観写真
奈良や歴史に関する雑貨を販売されているお店、奥はカフェコーナーになっています。
店内には歴史の本や漫画も置いてあり、お茶しながら読むこともできます。
古代スイーツアフタヌーンティー 3,850円(税込)
日本考古学や日本食文化史を専門とし、古代菓子再現などを研究しておられる前川佳代先生が監修されておられる本格的な古代スイーツです!
スイーツ
索餅(さくべい)、小麦粉と米粉、塩を練った生地をねじって揚げた菓子。
捻頭(むぎかた)、小麦粉と塩で練った生地を輪にして頭をねじった揚げ菓子
糫餅(まがり)、米粉で作った団子の生地をツル草の形に成形した揚げ菓子。真っ白で古代の文様のような形、見ただけでワクワクしてしまうお菓子です。 揚げ菓子は香ばしく歯ごたえがあります。例えるなら柔らかいプレッツェルのような感じで、甘いスイーツというより塩気があるスナック菓子に近いです。
《左》暑預粥(いもがゆ)、甘葛風シロップを薄めた汁とヤマイモの粉を合わせて軽く煮たものです。葛湯のようにもっちりと柔らかく、優しい甘さです。
《右》粉粥(ふんしゅく)、でん粉と薄めた甘葛風シロップを煮固めたもの。お好みで甘葛風シロップをかけて甘さをプラスできます。
わらび餅に近いスイーツです。
メニュー名に何度か登場する「甘葛(アマヅラ)」はツル性植物の樹液から作られたのではないか、とされる古代の日本人が味わった甘味料のひとつ。
砂糖の普及とともに幻の甘味料となり、今も甘葛の復元が研究されているそうです。
セイヴォリー
餅餤(へいだん)、調理した肉や野菜などを薄く伸ばした餅で包んだ中華クレープ。
今回は青菜と鴨肉でいただきました。
《左》漬物、奈良時代には野菜などを塩漬けにするなど、漬物の歴史は始まっていたそうです。
《右》蘇、歴史の教科書で「牛乳を煮詰めた、古代のチーズのような乳製品」として習いましたが、コロナ禍で一躍注目を浴びましたね。
チーズのような塩気はなく、バター飴より甘くない、不思議な旨味を感じます。
季節の果物
干した柿、栗、むべ
「むべ」は「アケビ」のような果実です。天智天皇が名づけ、不老長寿の果物と呼ばれているそうです。お店の方が割ってくださいます。
中は種が多く、種のまわりのゼリー状のものを食べます。果物らしい爽やかで、ほのかに甘いです。
お茶
sousukeの柿の葉茶(爽枝ブレンド)。かき氷の人気店『ほうせき箱』が手掛ける柿葉茶の専門店『sousuke』の茶葉を使用したお茶です。
アフタヌーンティーではお代わりもできます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?奈良ならではの個性的なアフタヌーンティーです。
食べ物の名前も食材も古代の日本人が味わったものばかり。お料理や調理法、食材に関する歴史を、このアフタヌーンティーを通して学ぶのも楽しいですね。
奈良の雑貨とカフェBAR ことのまあかり
- 住所/奈良県 奈良市小西町 2 2F
- 電話/0742-24-9075
- 営業時間/【平日】14:00~19:00【土・日曜】12:00~19:00
- 定休日/火
- 駐車場/無(近隣に有料P有)