2022/12/24 19:00
ぱーぷる編集部(喜畑恵太)
【奈良クラブ】「奈良県愛が止まらない!」 得点王、ベストイレブン、MVPに輝いた奈良クラブ・浅川隼人選手インタビュー
2022年JFL優勝を飾った奈良クラブ。優勝の原動力となったのが「得点王、ベストイレブン、MVP」に輝いた浅川隼人選手。そんな彼に「優勝が決まった瞬間の感想」「奈良県について」などのインタビューを行った。
奈良クラブが優勝を成し遂げた瞬間の感想を聞くと
「チーム全員が信じてやってきたことが報われた瞬間だったので、素直にうれしかったです。アウェーにも関わらず100名以上のサポーターが来てくださり、ホームのように試合ができました。
最後は勝って決めたかったという思いはありますが、優勝を決められてよかったと思います。」
と語った。
浅川隼人選手は千葉県出身。昨年まではロアッソ熊本でプレーしていて、奈良県に訪れたことは今年が初めてだったそう。
奈良県についての感想を聞くと
「期待感を持ってきました。昨年までJリーグでプレーしている際にスポーツの力をすごく感じました。
奈良県の方々とお話させていただくと、
『奈良って何もないでしょ?』とおっしゃるんですが、まずは鹿と共存できているという世界観が県外から来た僕からしたらありえないですね(笑)。
また、奈良公園周辺だけでも歩けば世界遺産が多くありますよね。僕が一番好きな神社が談山神社なんですが、そういった遺産や神社がたくさん奈良県にはあります。
奈良の方々には当たり前の世界が県外の方々には素敵なものだと感じると思っています。
それをスポーツの力で伝えることができると考えています。
例えば、僕が奈良県で訪れた場所をSNSで紹介すると、
『奈良ってこんな所があるんだ』『浅川選手が行った所なら今度行ってみよう!』
となってくださると思います。
例えば、僕がみたらい渓谷に行ったのをSNSでアップしたのですが、それを見たロアッソ熊本時代のファンの方が行ってくださったんですよ。
次の日に京都でロアッソ熊本のプレーオフがあったとはいえ、かなり遠いですよね。
こうやって奈良クラブの選手たちがSNSなどで紹介することにより、奈良県に来てくださる方や奈良の魅力を伝えることができると思うと、これからJリーグに上がって注目度が増すと思うので、さらに期待したいと思います。」
浅川選手は奈良県でサッカー以外に何ができるのかを考えてきた中で、想像以上の出来事もあったそう。
それが10月23日にホームで行われた鈴鹿ポイントゲッターズ戦。
「ここまでの光景が見られるとは思っていなかったですね。
1万4,000人ものサポーターの方々が、たった90分の試合のためだけに訪れてくださったんですよ。
もちろんカズさん(三浦知良)の影響があったと思いますが、奈良クラブを観に来てくださったこと、奈良県に訪れてくださったこと。
これは奈良クラブが歴史を作ったと思いますね。」
最後に奈良県の方々へのメッセージを聞くと
「いつも応援ありがとうございます。Jリーグ昇格することができました。
今年度は『ホーム平均観客数2,000人以上』という昇格条件がありましたが、皆様のおかげでそれも達成することができました。
Jリーグに上がるとホーム平均観客数という壁はないですが、地域に根差した歴史あるクラブになるためにもより一層、皆様と手を取りながら奈良を盛り上げて行けたらと思います。」
と語った。
先日行われたJFL表彰式の際に得点王、ベストイレブン、MVPに選ばれた浅川隼人選手。
来年もサッカーのみならず、奈良県に大きな影響を与えてくれることは間違いない。