2022/12/05 11:30
ぱーぷる編集部(喜畑恵太)
【奈良クラブ】「奈良県にJリーグのクラブが誕生するとは想像できなかった」 生駒市出身の平松遼太郎選手のインタビューもあり!シーズン終了報告会レポート
奈良クラブは2022年12月4日、奈良県奈良市のホテルにてスポンサーなどを対象とした「シーズン終了報告会」を行った。
今シーズン、最終節でJFL優勝を決めた奈良クラブ。
まずは奈良クラブ代表取締役社長の浜田満氏の挨拶が行われ、
「奈良クラブがJリーグに昇格いたしました。こういった結果が残せたのは皆様が周りの方々に『奈良クラブ観に行ってやってや!』といったポジティブな話をしてくださったおかげだと思います。そのおかげでサポーターが約1万4,000人集まった試合もありました。
もちろん勝利するというのは選手、監督、スタッフそれぞれの頑張りがあるのですが、彼らの活躍があったのはサポーター、企業の皆様など奈良県全体で考えて下さったおかげだと思います。」
と感謝の意を述べた。
選手、監督、スタッフがステージに登場し、フリアン監督の挨拶が行われた。
フリアン監督は
「奈良クラブを奈良県という街が助けてくれました。シーズンが始まる前にいいチームを作る、勝利できるチームを作ると宣言しました。
宣言した通りに多くの勝ち星を挙げることができました。これをいつも支えて下さる皆様に捧げたいと思います。
また、今シーズンの成績というのは、クラブだけでは成し遂げることができなかったです。奈良県のサッカー協会、行政の方だったり、多くのサポーターの方々の支えがあってこそだと思います。
来シーズンのJ3でも、楽しんでいただければと思います。」
続いて、選手を代表して小谷祐喜選手の挨拶が行われ
「今シーズンも多大なるご支援ありがとうございました。今シーズンは奈良クラブにとって素晴らしいシーズンとなりました。
8年間戦い続けたJFLで優勝をつかみ取り、悲願のJリーグ昇格も決めました。
優勝は僕自身も経験がなく『優勝するチームとはどのようなチームなのか?』『優勝した際の景色はどのようなものか?その瞬間はどう思うのか?』ということを考えながら、今シーズンはプレーしてきました。
実際に優勝した瞬間に湧き上がってきた感情は『感謝』でした。応援してくれるサポーター、周りで支えてくれる家族やチームメイト、スポンサーや行政、クラブの方々への感謝が『喜び』や『うれしさ』を超えて湧き上がってきました。
噂では聞いていましたが、優勝というのは素晴らしいものだと思いました。
来シーズンはJリーグでの新しい戦いになります。1人でも多くの方々の思いとともに、僕たちが奈良を背負って戦うんだという気持ちでプレーしていきます。
来シーズンも皆さんと一丸となり、今シーズン以上の景色が見られるようにやっていきたいと思いますので、応援よろしくお願いいたします。」
と語った。
その後に選手たちとの交流会、プレゼント抽選会、奈良クラブの歴史についてのトークショーなどが行われた。
交流会の様子
プレゼント抽選会の様子
奈良クラブの歴史についてのトークショーの模様
奈良クラブの創設者・矢部次郎氏
子どもの頃は奈良県にJリーグのクラブが誕生することは想像できなかった
奈良県生駒市出身 奈良クラブ・平松遼太郎選手
奈良県生駒市出身の平松遼太郎選手を直撃インタビューすると
「もちろん優勝とJ3昇格を掲げて1年間プレーしていたんですが、まさか優勝までできるとは思っていなかったです。」
奈良県にJリーグのクラブが誕生することには
「僕は中学まで奈良県にいたのですが、当時は全く想像もできなかったです。
奈良県には大人がプレーできるクラブがそもそも少なかったです。
そういうこともあり『奈良県はサッカーが盛んではないのかな?』と思い、僕も奈良県から一度は離れてしまいました。
でも実際に僕が選手として奈良クラブに携わり、こういう結果をもたらせたというのは、奈良県でサッカーをしている子どもたちにいい影響を与えられるのではないかなと思います。」
と語ってくれた。
サッカー大国、奈良県になる日も近いのでは?
と思わせてくれたそんな2022年の「シーズン終了報告会」であった。