2022/07/27 11:33
ぱーぷる編集部(喜畑恵太)
【高校野球奈良大会】天理高校か?それとも生駒高校が初めて奈良を制覇するか?注目の決勝戦の見どころをご紹介
2022年7月28日(木)に「第104回全国高等学校野球選手権奈良県大会(高校野球)」(場所:佐藤薬品スタジアム)の決勝戦が行われる。
昨年は、奈良県代表の智辯学園が甲子園準優勝と輝かしい成績を収めた。
今年は天理高校対生駒高校の対戦。
センバツに続いて天理が甲子園に駒を進めるか、それとも公立校生駒高校が学校創設初の出場となるか注目の一戦となる。
天理がリズムよく試合を進められなかった場合には…
天理高校・南澤佑音投手
奈良県の高校野球と言えば「天理と智辯学園の二強」というイメージがあるので、天理が圧倒的有利に映る方も多いかと思う。
しかし、天理は新チームになって以降、昨年秋の大会では準決勝敗退、今年の春季大会は決勝で敗れ、あと一歩のところで奈良県大会制覇とはなっていない。
天理はエース南澤佑音投手は安定した成績を挙げるが、2番手以降に少し不安が残る。
南澤投手抜きで戦った春の大会では、いろいろな投手を使い、2年生の中川輝星投手が台頭してきたように思えた。
しかし今年の準々決勝で中川君が先発し、2回に先制点を許す。
2失点に抑えたものの、本来のピッチングができず6回まで投げて、南澤君がリリーフする形となった。
ただ、天理はここからガタっと崩れて危ない試合になることが多かった春までとは違い、しっかりと攻撃陣が援護し8回コールド勝ち。
チーム全体の成長が見られた試合を見せてくれた。
天理高校・ 戸井零士主将
生駒高校・北村晄太郎君
生駒は準々決勝で春の王者をやぶった橿原高校に延長の末で勝利。
準決勝では、今年の春の大会でも勝った智辯学園を再びやぶり勢いに乗る。
生駒のよさは「切り替え」と「粘り」。
準決勝では智辯学園に2回までに一時3点差をあけられるが、熊田颯馬主将は試合後に
「焦りはあったが、点は取られるものなので。」
と切り替えたそう。
3回以降は先発の北村晄太郎君が立ち直り、3回から9回まで3安打に抑え込む。
生駒は大量点とはいかないまでも3回、6回に1点ずつ返す。
その後もランナーが出るときっちり送る堅実な野球で、じわじわと智辯学園にプレッシャーをかける。
そして6回に相手のミスに漬け込み、3点を挙げて逆転勝ち。
「世間の評判では智辯学園さんが勝つと言われている中で、こんなゲームができたのはうれしく思います。」
と熊田主将のこの負けん気の強さが粘り強さにつながっているのかもしれない。
天理はいい形で試合に入り、中盤にどれだけ隙を見せないかが重要になってきそう。
逆に生駒は隙をつけば、ここでも大番狂わせを演じてくれるかもしれない。
注目の決勝は、7月28日佐藤薬品スタジアムで10:00~行われる。
生駒高校・熊田颯馬主将