2022/08/03 07:00
ぱーぷる
暑い日には涼みながら歴史や芸術にふれよう!2022年夏の展覧会特集
《洛中洛外図屏風》江戸時代(17 世紀) 奈良県立美術館蔵
毎日、暑い日が続く2022年の夏。おでかけしたいけど、長い時間外にいるのは無理…。
そんなときにおすすめなのが、美術館や博物館。
今年の夏も、奈良では様々な展覧会が開催されている。
ふだん行き慣れている人もそうでない人も、今年は歴史や芸術に触れる夏にしよう!
※新型コロナウイルス感染症の影響で開催状況が変更される可能性があるので、各施設の公式ホームページなどで開館情報を確認してからおでかけしてね!
■ 柳沢文庫【大和郡山市】
「絵図集刊行記念 江戸時代の郡山城を読みとく」
図録『郡山城絵図集―江戸時代の郡山城を読みとく―』(2021年12月 柳沢文庫)刊行を記念して、令和4年度(2022年度)柳沢文庫前期企画展 「絵図集刊行記念 江戸時代の郡山城を読みとく」を開催。
郡山城については、構造をはじめ、まだまだ明らかにされていないことも多い。まだまだ研究途上ではあるが、この企画展では柳沢文庫が所蔵する城絵図や関連古文書などを用いて、「ここまではわかった!」という成果が紹介されている。
在りし日の郡山城に思いを馳せながら郡山城跡を散策するのも◎
【開催期間】 2022年5月21日(土)~8月12日(金)
【開催場所】柳沢文庫(奈良県大和郡山市城内町2-18)
【開館時間】9:00~17:00 ※入館は閉館の30分前まで
【休館日】毎週月曜・第4火曜日(ともに祝日の場合は開館)
【入館料】一般300円、学生200円
■ 入江泰吉記念奈良市写真美術館【奈良市】
「新鋭展」
石井陽子「鹿の惑星 Deer Planet」
独自の感性を輝かせる若い力を紹介する「新鋭展」。
個性溢れる作品が作り出す空間のコラボレーションを来館者が感じられるよう、統一したテーマを設けることなく自由な空間が作り出されている。
その空間を作り出しているのが、活躍中の女性写真家の鵜川真由子「 WONDERLAUND」、野口靖子「赤光の庭」、石井陽子「鹿の惑星」。
3人の異なる視点と表現を肌で感じて自由な空間を旅しよう。
《同時開催》没後30年 入江泰吉「大和のみほとけ」
入江泰吉「室生寺弥勒堂釈迦如来坐像」1965年頃
「新鋭展」と同時開催。入江泰吉氏の没後30年を機に、入江氏の写真人生を振り返る。今回は、戦後から長年にわたって対峙してきた「大和の仏像」を取り上げる。
戦災に遭い、みほとけを「心の拠り所」として接してきた入江氏が約半世紀にわたって仏像とむかいあい取り組んできた大和の仏像を、モノクロとカラー作品60点で紹介する。
【開催期間】 2022年7月2日(土)~2022年8月21日(日)
【開催場所】入江泰吉記念奈良市写真美術館(奈良県奈良市高畑町600-1)
【開館時間】9:30~17:00 ※入館は閉館の30分前まで
【休館日】月曜日と祝日の翌日 ※ただし、7月18日(月・祝)は開館、翌7月19日(火)は休館
【観覧料金】一般 500円、高校・大学生 200円、小・中学生 100円
【作品解説】毎月第2・第4土曜日 14:00~
■ 奈良市美術館【奈良市】
「妖怪POP 妖怪書家 逢香展」
「I am a 妖怪書家」2022年|墨・和紙・顔彩
メディアでも話題の新進気鋭の妖怪書家・逢香の展覧会「妖怪POP 妖怪書家 逢香展」。
逢香の代表作と社寺への奉納作品をはじめ、コラボ作品企画として彼女がキャラクターデザインと題字を担当した『妖怪ウォッチ』シリーズ「黒い妖怪ウォッチ」と、題字と全13話サブタイトルを担当した「メガトン級ムサシ」の作品展示の他、俳優・加藤雅也氏撮影の「逢香×写真」の映像作品など、約61点で展示構成されている。
書と書画が織りなす、妖怪書家、逢香の世界観を堪能しよう!
【開催期間】 2022年7月16日(土)~2022年8月21日(日)
【開催場所】奈良市美術館(奈良県奈良市二条大路南1-3-1 ミ・ナーラ5階)
【開館時間】10:00~17:30 ※入館は閉館の30分前まで
【休館日】7/19・7/25・8/1・8/8・8/12・8/15 ※7/25は、コラボイベント参加者のみ入場
【観覧料金】無料
■ 奈良国立博物館【奈良市】
特別展「中将姫と當麻曼荼羅-祈りが紡ぐ物語-」
重要文化財 當麻曼荼羅(貞享本) 江戸時代 貞享3年(1686) 奈良・當麻寺
奈良国立博物館 西新館にて開催。
修理を終えた貞享本の美しい姿が観賞できるほか、修理過程で確認された資料により、貞享本製作プロジェクトの全貌に迫ることができる。
さらに、周辺の當麻曼荼羅信仰や、連動する中将姫信仰の動向についても、くわしく紹介。
日本一の霊像として信仰され続けてきた當麻曼荼羅と、女人往生の主人公として長く愛されてきた中将姫が人々に尊ばれ、そして人々を救ってきた歴史に触れられる貴重な展覧会となっている。
【開催期間】2022年7月16日(土)~8月28日(日)
【開催場所】奈良国立博物館 西新館(奈良県奈良市登大路町50)
【開館時間】9:30~18:00(毎週土曜日は19:00まで)※入館は閉館の30分前まで
【休館日】月曜、7月19日(火)※ただし、7月18日(月・祝)、8月15日(月)は開館
【観覧料金】一般 1,600円、高大生 1,000円、小中生 500円 ※前売りは200円引き
【問合わせ先】ハローダイヤル(050-5542-8600)
わくわくびじゅつギャラリー「はっけん!ほとけさまのかたち」
(左)国宝 薬師如来像 平安時代(9世紀) 奈良・元興寺(右)弥勒菩薩像 鎌倉時代(13世紀) 奈良・林小路町自治会
奈良国立博物館 東新館にて開催。
ほとけさまには、さまざまなかたちの特徴があり、それぞれのかたちには、祈りや意味が込められている。この展覧会では、仏像や仏画に表されたほとけさまのかたちに注目し、そこに込められた祈りや意味について解説してくれる。
子どもから大人まで作品を楽しめるよう、奈良国立博物館の公式キャラクター「ざんまいず」がわかりやすくナビゲート!
高校生および18歳未満は、なんと観覧料が無料!夏休みのおでかけにもおすすめだ。
【開催期間】2022年7月16日(土)~8月28日(日)
【開催場所】奈良国立博物館 東新館(奈良県奈良市登大路町50)
【開館時間】9:30~18:00(毎週土曜日は19:00まで)※入館は閉館の30分前まで
【休館日】月曜、7月19日(火)※ただし、7月18日(月・祝)、8月15日(月)は開館
【観覧料金】高校生および18歳未満は無料、一般 700円、大学生350円
【問合わせ先】ハローダイヤル(050-5542-8600)
■ 奈良県立美術館【奈良市】
「美術・解体新書 奈良県立美術館所蔵名品展《夏》」
歌川芳藤 《唐の子がよりかたまって人になる》 江戸時代(19世紀) 奈良県立美術館蔵
この「美術・解体新書」と題した企画展では、奈良県立美術館の所蔵品・寄託品の中から選りすぐりの名品を展示すると同時に、素材や技法、主題といった基本的な事柄から、制作背景や意図、意味や目的など、作品を理解する上で役に立つような知識や情報をわかりやすく解説し、その魅力と特徴を紹介してくれる。
普段から美術に親しんでいる人もそうでない人も、これからもっと美術を楽しめるようになりそう!
【開催期間】2022年7月16日(土)~8月28日(日)※会期中、一部作品の入れ替えあり
【開催場所】奈良県立美術館(奈良県奈良市登大路町10-6)
【開館時間】9:00~17:00 ※入館は閉館の30分前まで
【休館日】月曜、7月19日(火)※ただし、7月18日(月・祝)は開館
【観覧料金】一般 400円、高大生250円、小中生 150円
【問合わせ先】奈良県立美術館(0742-23-3968)
■奈良県立万葉文化館
特別展「平山郁夫展-その旅路を辿る-」
《平成洛中洛外(左)》 2004年 平山郁夫シルクロード美術館蔵
万葉文化館所蔵の万葉日本画の制作者のひとりでもある平山郁夫。
この特別展では、平山氏の芸術の原点である故郷の瀬戸内や、半世紀に及ぶ画業において転機となった仏教美術と出会った奈良・京都の地を、平山氏の作品と言葉とともに、その歩みを振り返る。
また、平山郁夫芸術の集大成ともいえる記念碑的大事業であった奈良・薬師寺玄奘三蔵院の大唐西域壁画の大下図も展示。過酷なシルクロードの旅を芸術へと昇華した平山氏の芸術の神髄を体感できる展覧会となっている。
【開催期間】2022年8月6日(土)~9月25日(日)
【開催場所】奈良県立万葉文化館(奈良県高市郡明日香村飛鳥10)
【開館時間】10:00~17:30 ※入館は閉館の30分前まで
【休館日】月曜(祝日の場合、翌平日休館)
【観覧料金】一般 1200円、高大生500円、中学生以下 300円
【問合わせ先】奈良県立万葉文化館(0744-54-1850)