2022/06/23 07:00
ぱーぷる編集部タムラ
奈良に関するあらゆることをぱーぷる読者のみなさんにアンケートでお答えいただき、ランキング形式で発表する「奈良なんでもランキング」!
第14回となる今回は、「奈良ゆかりの歴史上の人物で会ってみたいのは誰?」です。
かつて都のあった奈良には、歴史に名を残す偉人、それもスーパースター級の方がずらり!
今回のアンケートではたくさんの方に投票いただき、みなさまの奈良愛・歴史愛を再認識いたしました!
早速結果を見ていきましょう!
【3位】空海(弘法大師)
第3位は、弘法大師の名でも知られる空海。
平安初期の僧で、真言宗の開祖。空海さん、知れば知るほどその奥深さに驚かされます。
讃岐国(現在の香川県)で生まれ、幼いころから神童ぶりを発揮。平城京に上ってからは当時の最高教育機関である大学寮に通いエリートコースまっしぐらのところ、1年あまりで辞めてしまい、出家。自ら願い出て遣唐使として危険な船旅を経て唐に渡り、いろいろあって(書ききれない!)、密教を伝授され、帰国。帰国後は真言密教を確立し、天台宗の最澄とともに平安仏教の双璧をなしました。
中国語とサンスクリット語が堪能で、「弘法にも筆の誤り」「弘法筆を選ばず」ということわざがあるぐらいの達筆家。日本ではじめて庶民のための学校を設立したのも空海です。
奈良で空海ゆかりの地は多いですが、大安寺、元興寺、東大寺などが有名です。
【2位】安倍晴明
第2位となった安倍晴明は平安時代の陰陽師。
陰陽師は 奈良・平安時代以降から実在した官職で、今でいう公務員の一種。方位学と天文学による占いを行い、厄払いや怨霊退治をすることもあったと言われています。
中でも晴明は歴代陰陽師の中でも希代の天才といわれ、マンガや小説、ドラマに映画、さらにはゲームなどで魅力的な題材として取り上げられてきました。自在に式神をあやつり、印を結んで悪霊を蹴散らす姿は本当にかっこいいですよね。人間離れした超人技はさすがにフィクションでしょうが、晴明が占いの才に秀でていたのは間違いないようです。晴明は平安時代のヒーローであり、現代においても最も有名で人気のある陰陽師なのです。
奈良で安倍晴明ゆかりといえば、奈良県桜井市にある安倍文殊院。安倍一族の氏寺として建立された同寺に、子孫である晴明も修行に訪れ、境内にある展望台は晴明が天文観測をしたと伝えられています。
【1位】聖徳太子
1位は、予想通り聖徳太子!
日本の歴史において、超がつく有名人。皇族として生まれ、叔母の推古天皇のもと、飛鳥時代の政治家として遣隋使の派遣、冠位十二階や十七条憲法の制定など辣腕を振るいました。また、日本の仏教の基礎を築き、興隆に尽くしたことでも有名です。
一度に何人もの話を聞き取れた、予言ができたなど真偽定かでないエピソードも数多く、あまりのスーパーマンぶりに実在を疑われるほど。
日本で最初に発行された1万円札の肖像に選ばれたのも聖徳太子。聖徳太子が日本の歴史においてどれほどの重要人物で、世界に誇れる存在なのかがうかがえますよね。
奈良には聖徳太子ゆかりの地がたっくさんありますが、中でも奈良県生駒郡斑鳩町の『法隆寺』は、聖徳太子が建立したとされ、日本最古の木造建築であり、日本で最初に世界遺産に登録されたことでも有名です。最近では、コロナ禍で参拝客が減ってしまい、財政が厳しいとしてクラウドファンディングで寄付を募ったところ、わずか半日足らずで目標額を達成したことでも話題になりました。日本の大切な歴史遺産を守ろうとするみなさまの気持ちの賜物ですね。
ほかにもこんな人物があがりました!
今回、上位3人に「中大兄皇子」を含めた4択でしたが、ほかにも、会ってみたい歴史上の人物をリプライでたくさんあげていただいたのでご紹介します!みなさまが会ってみたい人物はいますか?
「中将姫」「松永久秀」「行基」「卑弥呼」「大海人皇子」「長屋王」「邇芸速日命」「太安萬侶」「元明天皇」「持統天皇」「元正天皇」「推古天皇」「県犬養橘三千代」「島左近」「鑑真」「平重衡」「弓削道鏡」など。※一般的に知られている呼び名で書かせていただきました。
「杉本高文」なんていうお答えも(奈良ゆかりのあの有名人の本名ですね)。
奈良の歴史は本当に奥が深いです。それぞれの人物を深掘りすると、めちゃくちゃ面白い…。
またそのうち、第2弾もできたらいいなと思っております!