2022/07/03 13:15
ぱーぷる編集部(喜畑恵太)
スマホ片手に歩いてみては?ならまち周辺の再生古地図を持って歴史散歩を楽しもう!
©奈良市観光協会
歴史を感じながらならまちを散策したいという方必見!
奈良市観光協会がリリースした「再生古地図」を使って「ならまち」を歩いてみては?
ちょっと変わった歴史旅をしてみたい!ならまちをちょっと変わった形で観光したい!という方にはぜひおすすめ!今回は使い方などの詳しい情報をお届け!
再生古地図がもらえる場所は?
ならまち周辺再生古地図は、世界遺産・元興寺の旧境内を中心としたエリアにフォーカスを当てて、奈良時代と江戸時代の様子を地図で再現したものである。
現在、再生古地図の紙媒体自体の配布は行っていないが、今後は再生古地図を使ったツアーなどに参加するともらえる予定。
web版は一般公開されており、奈良市観光協会のホームページから誰でも見られる。スマホで位置情報を許可すると、地図と連動しているので自分が今いる場所が昔はどこだかわかるので面白い!
また、右下のボタンを押すと今の地図と昔の地図との切り替えができるので、見比べてみるのもおすすめ!他にもスポットの紹介などもあるので、とにかくいろいろ触ってみて!
再生古地図の江戸時代より抜粋©奈良市観光協会
再生古地図の現在より抜粋©奈良市観光協会
なぜ元興寺周辺の地図なのか?奈良時代編と江戸時代編があるのか?
「なぜ元興寺周辺の地図なのか?」を聞いてみると、近年は寺社・カフェ・雑貨屋めぐりなどの街歩きスポットとして注目を集めるエリア。だが、もともとはどのような場所であったかは、実はあまり知られておらず、歴史をたどればいろいろな路地や地名などが今も昔もリンクしていて、街歩きがてらの歴史散策が楽しいため。
また、都があったこともあり奈良時代は元興寺の最盛期。現在ではそこまで大きな敷地面積はないので、見比べていると興味深いという意味で奈良時代が選ばれたとか。
次に江戸時代を選んだ理由としては、今とそこまで街並みが変わらないから。奈良時代以降、平安遷都により元興寺を含む南都の寺が衰退。江戸時代になるとこの周辺で、奈良晒、筆や墨、刀などを扱う商家が増え始め、「寺町」に代わり「町人地」として栄えたことから、現在の街並みとそこまで変わらないようだ。
奈良時代・江戸時代・現在と1300年でどう街並みが変わっていったのかを楽しめるコンテンツになっている。
奈良時代、江戸時代、現在を見比べて面白いおすすめスポットは?
まずはやはり今でもならまちの観光地のひとつである猿沢池。
奈良時代からあるのだが、形は少し違うが場所は変わらないのだとか。
再生古地図の奈良時代より抜粋©奈良市観光協会
再生古地図の江戸時代より抜粋©奈良市観光協会
再生古地図の現在より抜粋©奈良市観光協会
あと、3つの時代の道を見比べてみるとならまちにある大きな道はほぼ変わらないのだとか。あくまで憶測だが、道があるところを昔から舗装していき現在まで残っているようだ。
また、奈良時代に元興寺の南大門のあったところには今でも道がなく迂回しないと通れなかったりと、古地図を見ることによって理由がわかるところもある。
あと取材をして一番興味深かったのは、「高御門」「下御門」など地名が現在にはあるが、この「御門」と名が付いているところは奈良時代に元興寺の門があったところ。これは奈良時代の地図を見るとわかるので、行ってみるのがおすすめ!
最後に奈良市観光協会の胎中さんは
「これを使っていただくことによって、奈良市での滞在時間が長くなってくれれば。」と。
今後は2022年秋ごろから、再生古地図を使ったツアー募集も始まる予定。奈良市観光体験予約サイト「NARAタイム」から予約してみて!