2022/03/08 07:00
ぱーぷる編集部(喜畑恵太)
【高校野球】大病からのカムバック!奈良情報商業高校のキャプテン西俣海音選手インタビュー
『令和3年度奈良県高等学校野球連盟優秀選手及び部員表彰』で一人の生徒が選ばれた。
その名は奈良県立奈良情報商業高等学校のキャプテン西俣海音選手。
選考理由は「2年時に手術治療を行い、その後思うように体が動かいない中でも体調の許す範囲内で練習に参加。少人数の部員をまとめ、主将としてチームをけん引した。」
最後の夏まで戦い抜いた1人の高校球児に話を聞いた。
ーまずは受賞おめでとうございます。受賞された感想をお聞かせください
まさかこのような賞に選ばれると思わなかったので、素直にうれしいです。
ー表彰式の時、かなり緊張されてなかったですか?
とても緊張していました笑。
個人で表彰されることは今までなかったので。
自分の中では大きな賞をいただきました。
ー野球を始めたきっかけは?
小学校の時に、当時阪神タイガースの金本知憲選手が片手でヒットを打っているところを見て、こういう選手になりたいと憧れて始めました。
ー奈良情報商業高校を選ばれた理由は?
他の公立高校も検討したのですが、同じ中学の先輩がこの高校にいらっしゃって、野球部の監督(青山先生)を紹介してくださり、先生が
「野球うまくなりたいならうちに来た方がいいかもよ」
と言ってくださったので、そういう先生の元で野球がしたかったので、奈良情報商業高校を選びました。
1年生の時から試合に出させていただいたので、青山先生には感謝しております。
ー3年間でこの選手すごいなと思った人はいましたか?
1人の選手ではないのですが、3年生の春の大会で戦った御所実業さんです。チーム一丸となって最後まであきらめない姿勢が伝わってきたので、すごかったですね。
3年間で一番忘れられない試合です。
9回1アウトまで勝っていたので、野球って最後まで分からないなと思わされましたね。
ー2年生の9月に手術をされたということですが、どういった病気だったのですか?
「精巣捻転」です。
急に手術ということで大変でした。
僕的にはすぐ治るだろうと思っていたのですが、3月までユニフォームを着られなかったです。
ーどういった思いでリハビリされていましたか?
ユニフォームを着ずに、ジャージで練習に参加していました。
軽い運動しかできなかったので。
9月に手術ということで、キャプテンになってすぐだったので、後輩たちに迷惑をかけて申し訳ないという思いでした。
迷惑をかけた後輩たちに1勝でもさせてあげたいという思いで、リハビリをしていましたね。
ー手術後、グランドに立った時はどんな気持ちでしたか?
ユニフォームを着て、みんなで野球をできて、とても楽しかったですね。
野球の楽しさを余計に知ることができました。
ー最後の夏は惜しくも1回戦負けでしたがどうでしたか?
春で負けてしまったので結果を残したかったのですが残念でした。
ただ、最後は点数は開いてしまったのですが、最後の最後まであきらめずにやれたのは大きかったと思います。
ー同じ世代の智辯学園の選手たちが昨年夏に甲子園準優勝されましたけど、見ていてどうでしたか?
同じ学年の高校生かな?と思うような試合内容でしたね笑。
観ていてびっくりしました。
キャプテンの山下陽輔選手は小学校の時に一度対戦したことがあります。
当時から風格がすごかったです。
ー今後も野球は続けますか?
大学になっても続けていきます。
後輩たちに目標とされるような選手になりたいです。
ー最後に将来の夢ってありますか?
人の役に立ちたいと思いますので、消防士を目指して頑張ろうと思ってます。
終始、笑顔でインタビューに答えてくれた西俣選手。
病と闘いながらも、キャプテンとして最後までチームを引っ張った。
この笑顔で今後も周りの人を幸せにしていくことは間違いないだろう。