2021/12/17 07:03
ぱーぷる編集部(喜畑恵太)
2021年3人のプロ野球選手が誕生!
2021年のプロ野球ドラフト会議で、オリックス・バファローズ2位野口智哉選手(関西大学)、広島東洋カープ5位松本竜也選手(Honda鈴鹿)、中日ドラゴンズ6位福元悠真選手(大阪商業大)の名が挙がった。
彼らに共通するのは奈良県にある『奈良葛城ボーイズ/JFK』の7期生。
同ボーイズリーグで同一学年の選手が三名同時にドラフトで指名を受けたのは前例がないとのこと。
この偉業を達成した奈良葛城ボーイズの「2021 プロ野球ドラフト指名選手激励会」の模様をお届け。
まずは3選手が登場。
コロナ禍ということもあり、乾杯はなかったが、代わりに盛大な拍手が送られた。
7期生を3年間担当した元奈良葛城ボーイズ所属で、当時の監督・田山国孝氏のお話では
「私の全てをこの子たちに詰め込みました。正直、中学生にとってはかなり細かな戦術であり、難しいことをやらせていたこともありました。それに切磋琢磨しながらもしっかりやってくれました。
一人のボーイズリーガーである前に一人の中学生として精神的なこともやかましく伝えてきました。この子たちが中学を出た後に苦労しないように大切なことも指導してきました。あの日のことを今でも覚えています。」
と語った。
奈良葛城ボーイズ卒団生(2期生)であり、元オリックス・バファローズの青山大紀氏からは
「チャンスは平等ではない。ドラフト上位の選手の方が多くチャンスはもらえるが、必ず自分の番が回ってきます。いつ、どんなタイミングで巡ってくるかわからないので、いつ来てもチャンスをつかむことができるようにしっかりと準備をしておいてほしいと思います。」
とアドバイスを送った。
在団生から選手の質問コーナーでは
「試合前に緊張したりすることがあるかと思いますが、どうしたらリラックスして挑めますか?」との問いに
松本選手は「逆に緊張はした方がいいと思います。それをなくすのではなくその状況下でどういう結果を出すかということを考えています。」
福元選手は「緊張と不安がある時は、自分に自信がない時だと思うのでより練習するようにします。」
野口選手は「緊張がなくなるタイミングがあるので、それが来るまで待つようにしています。」
と回答した。
「今まで野球を辞めたいと思ったことはありますか?」という問いには
松本選手は「いつも考えています。中学の時には走れ!走れ!と言われたのが嫌だったし、水曜の練習に行かなかったら説教を食らったりして、自分にだけは厳しかったなーと思いだされます。」
と答え、笑いが起こる場面もあった。
現在もコーチで、元近鉄バファローズで盗塁王も獲った安井俊憲氏からは
「プロ野球というのは一軍におって正真正銘のプロ野球選手。2軍で首位打者になろうが上がる年俸は10万円単位です。プロ野球選手はお金を稼いでなんぼです。昔、鶴岡監督は『グランドに銭が落ちている』とおっしゃりましたが、今は札束が落ちてます。プロ野球選手になったからにはたくさんお金を稼いでください。」
とエールを送った。
会も終わりに近づき、3選手の挨拶では
野口選手は「くれぐれも舞洲ではなく、京セラに観に来てもらえるよう頑張ります。応援よろしくお願いいたします。」
松本選手は「安井コーチのお話でもあったように、厳しい世界でもありますし、稼げる世界でもあると思います。皆さんのいい手本になれるよう頑張りますのでご声援よろしくお願いいたします。」
福元選手は「指導者の方々を始め激励の言葉をいただき、身が引き締まる思いとともに、ここからが勝負だなと思います。1日でも早く1軍で活躍する姿を見せられるように頑張りますので、応援のほどよろしくお願いいたします。」
と力強く語った。
最後に代表の庄野克子氏は
「ドラフトで3人の名前が挙がった際にはうれしかったです。このチームの子がドラフトにかかったというのはうれしく思いました。コロナ禍でこういう会を開くのは迷いましたが、すばらしい3人の姿を今の選手に見せてあげたい、小学校、中学校の時はどういう思いで練習していたかを伝えられてよかったです。
プロの世界は行った人にしかわかりません。そこに立った人にしかわからないので、そこに立とうという気持ちが大切です。練習が大切です。また明日から頑張りましょう。」
と締めくくった。
2021年12月25日に奈良葛城ボーイズでは体験会が行われる。
在団生を始めここからまたプロ野球選手誕生の予感がする。
奈良葛城ボーイズ/JFK
- 住所/奈良県 御所市池之内 1175-3
- 電話/080-3769-3526
- 営業時間/土・日・祝 8:30~18:00 水 15:00~19;00
- 定休日/月、火、木、金
- 駐車場/なし