2021/09/21 01:00
ぱーぷる
【寧楽美術館/奈良市】陶工にして中国古印研究者、加藤慈雨楼の事績を紹介
京都清水の陶工にして在野の中国古印研究者であった加藤慈雨楼(かとうじうろう)の知られざる事績を紹介。
加藤家より寄贈された関係資料を通して、慈雨楼の作陶と印学の軌跡をたどる。
出品作品(一部)
磁印「蘭亭序」分刻 加藤慈雨楼(昭和38年)
王羲之「蘭亭序」324文字を3つの入れ子式印にした大作。
磁印「蘭亭序」分刻 加藤慈雨楼(昭和38年)
<b>白磁獣鈕印「般若心経」(印影) 加藤慈雨楼(昭和40年)</b>
嵯峨野 大覚寺に奉納された原印とともに展示されている。
8センチ四方に般若心経278文字を刻した渾身の作。
白磁獣鈕印「般若心経」(印影) 加藤慈雨楼(昭和40年)
加藤慈雨楼(1904~2000)
慈雨楼(じうろう)の号は本名の十郎<じゅうろう>から名付けられた。別号は紫山(しざん)。
昭和8(1933)年に園田湖城主宰の篆刻結社 同風印社に加わり、篆刻とは学問として学ぶべきものであると悟った慈雨楼は、家業の陶磁器製作と共に篆刻技術の研鑽、実物の古印に基づく印章研究に力を注ぎ「磁印」という形に表現した。
受贈記念展「加藤慈雨楼 -磁印凛々-」
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