2021/07/17 01:00
【奈良市】国宝や重要文化財から採られた拓本を公開
今では採拓不可能な国宝の拓本も!貴重な拓本コレクションを展示
奈良大学博物館では、令和3年度企画展「東大寺龍松院 筒井家所蔵拓本展-大和古寺の国宝・重要文化財-」を2021年6月26日(土)~8月31日(火)まで開催。
奈良大学博物館では、令和3年度企画展「東大寺龍松院 筒井家所蔵拓本展-大和古寺の国宝・重要文化財-」を2021年6月26日(土)~8月31日(火)まで開催。
拓本は、凹凸のある造形作品や金石文などの上に、水で湿らせた紙や布を密着させ、その上から墨をタンポで打ちながら、対象物を写し採るもの。
この企画展では、東大寺塔頭(たっちゅう)龍松院長老・筒井寛昭師(東大寺221世別当)と、その父・寛秀(かんしゅう)師、祖父・英俊(えいしゅん)師の3代にわたり採拓・収集された拓本コレクションの中から、飛鳥・白鳳時代、天平時代、平安時代のそれぞれの仏像の特徴が分かる拓本を紹介。
前期・後期に分けて、91点(国宝26件、重要文化財51件、その他3件から採られた拓本)もの拓本が展示される。
拓本は、凹凸のある造形作品や金石文などの上に、水で湿らせた紙や布を密着させ、その上から墨をタンポで打ちながら、対象物を写し採るもの。
この企画展では、東大寺塔頭(たっちゅう)龍松院長老・筒井寛昭師(東大寺221世別当)と、その父・寛秀(かんしゅう)師、祖父・英俊(えいしゅん)師の3代にわたり採拓・収集された拓本コレクションの中から、飛鳥・白鳳時代、天平時代、平安時代のそれぞれの仏像の特徴が分かる拓本を紹介。
前期・後期に分けて、91点(国宝26件、重要文化財51件、その他3件から採られた拓本)もの拓本が展示される。
薬師寺金堂薬師如来像台座
コレクションの中心は、寛昭長老の祖父・筒井英俊師と、英俊師の時代に東大寺図書館司書を勤め、共に拓本の技術向上に努められた和田房治郎氏による拓本で、大正末期から昭和初期に採拓されたものと考えられている。
筒井家所蔵の拓本コレクションは、今では採拓が不可能な東大寺・法隆寺・薬師寺・興福寺などの国宝、重要文化財クラスの仏像などを多く含む、極めて貴重なコレクション。
東大寺法華堂不空羂索観音像宝冠化仏〈正面・背面)
法隆寺押出仏阿弥陀三尊及び僧形像
「法隆寺・金堂 薬師如来坐像」(国宝)の光背裏面や、「東大寺法華堂 不空羂索観音像」(国宝)の頭頂の宝冠の化仏など、普段は目にすることができない部分の拓本も多く、文化財の細部が確認できる資料としても高い価値を有している。
また墨一色で表される拓本には、採拓する際のタンポの打ち方や打つ面の広さによって個性があり、それ自体が一つの「作品」としても鑑賞でき、優れた拓本のもつ魅力にも触れることができる。
法隆寺献納宝物四十八体仏光背
【前期】2021年6月26日(土)~7月21日(水)
【後期】2021年7月24日(土)~8月31日(火)
※一部の拓本は、展示替えを行います。
東大寺龍松院 筒井家所蔵拓本展-大和古寺の国宝・重要文化財-
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