2021/05/16 01:00
【岩船寺/あじさい/京都府木津川市】京都府と奈良県の境にあるあじさいの名所
「関西のあじさい寺」と呼ばれる岩船寺は、京都府と奈良県の境にある摩崖仏(まがいぶつ)が多く見られる当尾の里(とうののさと)にある。
聖武天皇の勅願によって建立された由緒ある寺で、最盛期には広大な境内に39の坊舎が建ち並ぶ大寺であったが、承久の変で大半を焼失。現在は阿字池を囲むように堂塔が建ち並び、静寂な境内を四季通じて多くの花が咲き誇る「花の寺」として親しまれている。
梅雨時期に咲くあじさいは赤色・青色・白色など鮮やかな色彩が境内を染め、特に重要文化財の三重塔を背景に咲くあじさいは見事な絶景。
あじさいは昭和12年頃、先代住職が荒廃した境内地を美しく取り戻そうと植えたのが始まり。原種の山あじさい、西洋あじさい等、30種5000株の花が人の心をなごませてくれる。
例年の見頃は6月上旬~7月上旬。
夏から初秋にかけては、ピンポン玉のような蕾が割れて、額咲きの花をつける面白い「タマアジサイ」も見られる。
本尊・阿弥陀如来坐像(重要文化財)や辰巳生まれの守護仏・普賢菩薩騎象像(重要文化財)をはじめ、多くの文化的遺産を所蔵する岩船寺。
風情ある古寺であじさいや仏像を眺めていると、心が自然とおだやかになるのを感じられそうだ。
岩船寺
- 住所/京都府木津川市加茂町岩船上ノ門43
- 電話/0774-76-3390
- 営業時間/3月~11月 8:30~17:00(受付は16:45まで) 12月~2月 9:00~16:00(受付は15:45まで)
- 定休日/無
- 駐車場/無(周辺に民営駐車場あり)