2021/04/19 01:00
【奈良市】モンゴルで観た「いま」、人類の歩みを多元的に表現した「山内悠」の写真展が開催
自然の中に長期間滞在し、自然と人間の関係性を見つめることで、世界について探求している写真家「山内悠」。
本展で発表される「惑星」は、2014 年から毎年モンゴルに通う中で撮影されたシリーズ。モンゴルで出会った、今、この瞬間に隣り合わせに存在しているこれら多元的な世界を、約70点の作品によって表現します。
自然と人間が調和した世界を求めて旅をはじめ、モンゴル全土、内モンゴル自治区を巡った山内。旅を終えたあと、現像した写真にあらわれた光景を目にし、時間や空間を飛び越え、異なる世界を行き交うような旅をしていた事に気がついたという。
それぞれの場所や個人が形成する相対的な 現実の中で、何を選び、どう在るか... 作品に現れた光景たちは、私たちに「いま」という時の あり方を語りかけてくれるかもしれない。
PLANET N40°14'16 E109°55'46 #01》2018 年
<写真家 山内悠による作品解説も開催>
・4月3日(土) 14:00〜 山内悠(写真家)×百々俊二(当館館長)
・5月3日(月)〜5日(水) 各日14:00〜
・7月3日(土)、4日(日) 各日14:00〜
※申込不要、要観覧券
※コロナ禍の状況によって予告なく展覧会やイベントを中止または変更する場合があります。
《山内悠 やまうちゆう》
1977年9月10日、兵庫県生まれ。長野県を拠点に国内外で作品を発表。独学で写真をはじめ、スタジオフォボスにてアシスタントを経て、富士山七合目にある山小屋に600日間滞在し制作した作品『夜明け』(赤々舎)を 2010 年に発表。
2014 年には、山小屋で暮らし主人に焦点をあて、山小屋での日々 を著した書籍『雲の上に住む人』(静山社)を刊行。2020 年、モンゴルで 5 年をかけて撮影した写真を 収録した『惑星』(青幻舎)を発表するなど、精力的に活動している。
《PLANET N45°42'13 E107°11'51 #07》2018 年
同時開催<聖徳太子1400年御遠忌 入江泰吉「法隆寺」展〉
一般 500 円/高校・大学生 200 円/小・中学生 100 円/団体(20 名以上)2割引
・毎週土曜日、小・中・高校生無料
・障がい者手帳・療育手帳・精神障がい者保健福祉手帳をお持ちの方無料
・奈良市在住の 70 歳以上の方無料
法隆寺は聖徳太子の仏教への熱き願いがこめられた寺院。今もいにしえのたたずまいを遺し、入江泰吉も戦後から足しげく撮影に訪れていたという。
このたび聖徳太子没後 1400 年を迎えるにあたり、堂塔のある風景や永遠の微笑をたたえる仏たちの表情をとらえた入江作品で紹介する。
*作品点数 ... 35点(風景―16点/仏像―19点)
《入江泰𠮷 IRIE TAIKICHI》
1905(明治 38)年11月5日、奈良市生まれ。1931(昭和6)年、 大阪に写真店「光藝社」を開き、文楽の写真家として活躍。1945(昭和20)年3月の大阪大空襲で自宅と店舗を焼失、奈良へ引き揚げる。同年11月17 日、疎開先から戻る東大寺法華堂の仏像を目撃、アメリカに接収されるとの噂を聞き、写真に記録することを決意。以来、奈良・大和路の仏像、風景、伝統行事の 撮影に専念。晩年には「万葉の花」を手がけるなど約半世紀にわたって撮り続けた。
1992(平成4) 年1月16日、86歳で逝去。同年4月、入江泰𠮷の全作品を収蔵した奈良市写真美術館が開館。2015 (平成27)年3月、戦後から亡くなるまで暮らした住居を「入江泰𠮷旧居」として一般公開。 現在、2020年9月、写真集『入江泰吉の詩情世界 万葉大和路』(光村推古書院刊行)が発売中。
<料金>
一般 500 円/高校・大学生 200 円/小・中学生 100 円/団体(20 名以上)2割引
・毎週土曜日、小・中・高校生無料
・障がい者手帳・療育手帳・精神障がい者保健福祉手帳をお持ちの方無料
・奈良市在住の 70 歳以上の方無料
https://par-ple.jp/gourmet/?area%5B%5D=nara
入江泰𠮷記念奈良市写真美術館
- 住所/奈良市高畑町600-1
- 電話/0742-22-9811
- 営業時間/9:30〜17:00(入館は16:30まで)
- 定休日/月曜日、休日の翌日(その日が平日の場合)、年末年始(12月27日~翌年1月3日)
- 駐車場/あり(1時間まで無料)