2019/05/31 01:00
骨、ほね、ホネだらけ!骨に隠された古代の歴史と、研究の舞台裏を大公開!
日本最古の道といわれる「山の辺の道」。
その山の辺の道周辺を案内するために活動する「山の辺の道ボランティアガイドの会」のガイドと一緒に、天理市長柄付近の大和古墳群をめぐります。
<コース紹介>
JR長柄駅→星塚古墳→大和神社→馬口山・ヤハギ塚・中山大塚、灯籠山古墳→下池山西殿塚・西山塚・波多子塚・ヒエ塚・ノムギ・マバカ古墳→JR長柄駅
計約6kmのコースです。
実物の古墳を眺め、古代のロマンを感じながら歩いてみよう!
発掘調査では、獣や魚、鳥など色々な動物の骨が出土することがあります。
遺跡から見つかる骨は、長い歴史の中で偶然残ったものがほとんどで、土の中で色が変わっていたり、破片になっていたりします。発掘現場で見落としてしまいそうな小さな骨も、よく観察してみると、細かい傷や変形した部分などが見つかります。
どうしてこのような痕跡が骨に残っているのでしょうか?その謎を紐解いていくと、昔の人が動物をさばいていた様子や、人々と共に働く動物たちの生き生きとした姿がよみがえります。
遺跡から出土する骨は、動物と人の関わり方、そして、かつての人々の暮らしを知る上で重要な情報を持っている研究資料なのです。
奈良文化財研究所では、環境考古学研究室が中心となって、考古学的な視点から動物の骨に関わる調査研究を行っています。
今回の展覧会では、東日本大震災の復興調査支援で分析している縄文時代の巨大マグロの骨や、飛鳥時代や奈良時代の遺跡で見つかった骨にスポットを当てて、環境考古学研究室の調査研究により見えてきた、驚くべき古代の人々と動物との関わりを紹介します。
骨に隠された古代の歴史、そして、その歴史を明らかにする研究の舞台裏をお楽しみください。
本展覧会では、環境考古学研究室の調査研究を6つのプロセスに分けて紹介しています。
会場内全体が研究室を再現した雰囲気になっており、まるで研究室にいるような気分を味わえます。研究員のお仕事を体験できるコーナーもありますので、実物資料とともに研究の舞台裏をお楽しみください。
また、オリジナル図録(1,200円)も販売中です。本展覧会のために約1年半かけて撮影した写真を多数掲載し、写真集のような仕上がりになっています。
2019年度 春期特別展 「骨ものがたり―環境考古学研究室のお仕事」
https://par-ple.jp/gourmet/?area%5B%5D=asuka-takatori