2017/07/01 01:32
映画「スパイダーマン:ホームカミング」レビュー(2017年8月11(金)公開)
15歳のスパイダーマン、アイアンマンを師匠にヒーロー見習い奮闘中!
我らが“等身大”のヒーローが、スタッフ&キャストを一新して3度目のシリーズ化。今度の『スパイダーマン』はいろんな意味で、若くて新しくて面白い。
なにしろピカピカ。はじける盛りの15歳である。“定番”の悩める恋バナはあっさり影をひそめ、青春の苦悩はスカッと置き去り。湿っぽさはワクワク感に置き換えられた。
新生スパイダーマンの成長物語は、夏にぴったり。学園ドラマのノリあり、アベンジャーズがらみのゴージャス感あり。
もちろん爽快アクションは出し惜しみ無し。最初から最後まで中ダルミ無しの楽しい尽くし!
今作のみどころの一つはついに『スパイダーマン』が、“マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)”に本格参戦したことだろう。
スパイダーマンこと15歳の高校生ピーター・パーカーはアベンジャーズに憧れるヒーロー見習い。憧れの師匠アイアンマンことトニー・スタークにもらった特製スーツに身を包み、部活のノリでご近所パトロールに精を出すも、力至らず失敗続き。なんとか認めてもらおうと奮戦するが…。
そして一番の魅力はトム・ホランドのピーター像。頼りないけど(なにしろ15歳である)キュートでイイやつ。トビー・マグワイアのピーターもアンドリュー・ガーフィールドのピーターも愛すべき“隣人”ヒーローだったけれど、今度のピーターの共感度はMAX。一生懸命なヒーロー気取りがピュアで、ひたむきさが愛しくって応援せずにいられない。
そんな彼をガッツリ支えるのは言わずと知れたオヤジヒーロー、アイアンマンのロバート・ダウニー・Jr.。さすがの存在感&さすがのハデさ。キャプテン・アメリカもちょいちょい愉快に登場するし、MCUの豊かな色彩、楽しすぎっ。
だが、それに増しても魅力的なのが怪人バルチャーである。鋼の翼で悪事を働くも、人間味あふれるワルオヤジ。演じるのはマイケル・キートン。名優オヤジたちが脇を固めて、爽やかな青春ドラマをエモーショナルに盛り上げる。
オッと忘れちゃいけない。ピーターの陽気な親友、ネッドは最高にコミカルなスパイスをふりかける。
次の活躍が今から待ち遠しくなる本作。そうそう、本編が終わっても2回目のエンドクレジットまでお見逃しなく!
【監督】ジョン・ワッツ
【キャスト】トム・ホランド、マイケル・キートン、ジョン・ファヴロー、ゼンデイヤ、マリサ・トメイ、ロバート・ダウニー・Jr ほか
【奈良県上映劇場】イオンシネマ西大和、TOHOシネマズ橿原、イオンシネマ高の原、シネマサンシャイン大和郡山、ユナイテッド・シネマ橿原
※上映日時は各劇場HPを確認
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