2025/12/21 21:00
TAR-KUN
【奈良ラーメン新時代2025まとめ】変化の波の中で育つ奈良。2025年ラーメンシーンを総括!
<麺バカTAR-KUNの麺ダフルライフ><奈良ラーメン新時代>vol.64
2025年も残りわずかとなりました。
今年も毎年恒例となっている、奈良のラーメンシーンを振り返る総括を行いたいと思います。
全国的な動きから見るラーメン業界
まず全国的な動向を振り返ると、近年はラーメン店のM&A、買収、事業承継の動きが目立っています。
【キラメキノトリ】は『吉野家』グループに参画。
カレーチェーンの『CoCo壱番屋』は、京都の【麺屋たけ井】、大阪の【極濃豚骨 らーめん小僧】を子会社化。
また『クリエイト・レストランツ・ホールディングス』は、北海道の人気店【えびそば一幻】を2024年に子会社化するなど、業界全体の動きは非常に活発です。
後継者不足や競争激化、原材料費・人件費の高騰を背景に、廃業を避けたい個人店と、大手外食チェーンによるブランド力やノウハウの獲得、さらには海外展開を見据えた企業戦略など、事業承継やM&Aはラーメン業界において重要な選択肢となっています。
こうした流れは、奈良のラーメン店にとっても決して他人事ではなく、今後影響が出てくる可能性は十分にあると感じています。
奈良県に誕生した注目のルーキーたち
その一方で、奈良県では着実に注目すべき新店=ルーキーが誕生しています。
正統派の中華そばやつけそばが味わえる【金木犀】のオープンは、奈良のラーメン好きにとって嬉しいニュースでした。
【金木犀】①
【金木犀】②
設えにもこだわった【麺処白】、京都から移転してきた【君の好きだった~麺~】など、特に奈良市では新店の開店が目立ちます。
【麺処白】①
【麺処白】②
また、奈良市の人気店【アノラーメン製作所】の2号店として橿原にある【アノラーメン第二製作所】は、2月にリニューアル。
【アノラーメンの娘】として生まれ変わり、メニューも一新されました。
レモンと生姜がそれぞれ香る塩と醤油のラーメンに加え、2種類のつけ汁を楽しめるメニューも登場しています。
【麺処白】①
【麺処白】②
【麺処白】③
2025年 奈良県の新店まとめ
●奈良市
【金木犀】2月8日
【麺処白】2月13日
【らーめん鎌倉家】8月12日
【坂道ラーメン】10月10日
【杉ヶ町ラーメン SOSHIJI】12月6日
●大和郡山市
【マシマシらーめん物語はここから始まるのだ。 大和郡山店】4月5日
●橿原市
【アノラーメンの娘】2月11日
【麺屋 たけ井 橿原店】3月27日
【小麦の詩】11月4日
●葛城市
【麺屋 大空】12月10日
資本系を含む新店舗の開店が目立ち、特に10月・11月・12月と年末にかけて新店ラッシュとなりました。
今後も取材を続け、順次ご紹介していきたいと思います。
大和麺祭2025の開催
9月には、私の『ぱーぷる連載5周年』を記念し、「大和麺祭2025」を開催させていただきました。
奈良を代表する名店の皆さまにご参加いただき、多くの方に味わっていただくことができました。心より感謝いたします。
◆テーマ
・背徳麺
・ライス片手に食べたいラーメン
・俺のスタミナらーめん
◆参加店
【金木犀】
【炭焼七輪と大和牛 とりこ】
【ちかみちらーめん】
【とんこつ愛があふれてる ラーメンとりこ】
【麺の道あをによし】
【麺屋いちびり】
【麺屋えぐち】
【麺屋K】
【麺屋NOROMA】
【MENYA BIBIRI】
【ラーメン家こゝろ】
【ラーメン家みつ葉 The Second】
◆大和麺祭 創 2025
11月3日には、菖蒲池の【イリスウォーターテラスあやめ池】にて、『大和麺祭 創 2025』を開催。
過去最高の来場者数と規模となり、大盛況のイベントとなりました。
一方で反省点も多く、イベント運営の難しさを改めて実感する機会にもなりました。
奈良から【ラーメン家みつ葉】
岡山県から【麺処おぐら】
京都・大阪から【らぁ麺とうひち】【中華そば NewYork × NewYork】
【麺々結び】とのコラボによる【麺処而今】
多彩な顔ぶれにお越しいただき、無事にイベントを終えることができました。
次回開催が決定した際には、今年以上により良いイベントへと成長させていきたいと思います。
注目エリアは「天理市」
最近の奈良のラーメンシーンで、特に注目しているエリアは天理市です。
奈良県民の心の味とも言える“天理ラーメン”が根付くこのエリアには、【麺場力皇】【麺食堂88】【麺屋一徳】といった実力店に加え、【らぁ麺せんいち】など近年誕生した話題店も存在します。
さらに10月には、橿原に本店を構える【麺屋いちびり】の4号店【つけ麺いちびり天理店】、元プロキックボクサーの経歴を持つ店主が本気で豚骨と向き合う【豚骨らーめんガチ豚】がオープン。
国道169号線沿いを中心に、出店が続いています。
【つけ麺いちびり天理店】①
【つけ麺いちびり天理店】②
【豚骨らーめんガチ豚】①
【豚骨らーめんガチ豚】②
朝ラー文化の広がり
最近の傾向としては、朝から営業する「朝ラー」対応店が少しずつ増えてきています。
奈良市の【みなみ食堂】、葛城市の【脂醤油組 本店】は以前から朝営業を実施。
さらに天理市の【とんこつ愛があふれてる ラーメンとりこ 天理店】が6月から朝ラー営業を開始し、朝7時から営業、朝限定メニューも用意されています。
ラーメン好きとしては、朝から楽しめるお店が増えていくのは嬉しい流れですね。
【とんこつ愛があふれてる ラーメンとりこ 天理店】
奈良ラーメン2025まとめ
こうして振り返ってみると、奈良のラーメンシーンはまだまだ成長し、構築の余地があると感じます。
新しいお店の登場にも、引き続き期待したいところです。
2026年の奈良のラーメンシーンがどのように進化していくのか、今から楽しみですね。
これからも、奈良のラーメンの「今」と「これから」をじっくり追っていきたいと思います。
