2025/12/14 07:00
ぱーぷる編集部
【奈良県立美術館】奈良に集った文人・芸術家の足跡をたどり近代奈良美術に迫る展覧会
奈良県奈良市の『奈良県立美術館』にて、2026年1月17日（土）～3月15日（日）の期間で特別展「奈良のモダン ～美術をめぐる人々」を開催する。
浜田葆光 《水辺の鹿》1932年 奈良県立美術館蔵
風光明媚な土地柄と、歴史的な景観が点在する奈良は、古くから詩歌や文学、芸術の題材とされ、文人たちにとって憧れの地であった。
明治時代に入り奈良の文化が改めて注目されるようになると、美術家や研究者、文学者などが続々とこの地を訪れるようになり、特に大正から昭和戦前期にかけては、彼らは奈良の人々とも活発に交流し、地域文化の興隆を促した。
この展覧会では、当時の文化人たちが集った「對山楼（たいざんろう）」や「高畑界隈」にスポットを当て、美術を通じて奈良に足跡を残した人々の活動を紹介する。近代奈良の独自の文化が花開いた一面に目を向ける、貴重な機会となるに違いない。
第 1. 章 近代の息吹 ～對山楼に宿る人々
江戸末期に開業した奈良の高級旅館・對山楼の宿帖を手がかりに、奈良を訪れた文化人たちの足跡を紹介。
近代の美術行政や美術教育の中で、奈良の芸術文化がいかなる役割を果たしたのか、どのように歴史文化都市という今日の古都・奈良のイメージが定着し、学際的な創作・研究活動の場が形成されていったのかを概観する。
横山大観 《武蔵野図》1895年 奈良国立博物館蔵 ※後期展示：2026年2月17日～3月15日
第 2. 章 華開くモダン ～高畑界隈の人々
大正期から昭和前期にかけて奈良市郊外の高畑周辺で展開された文化活動の一端を紹介。
地域特有の文化的風土の下で育まれ、美術や文学、宗教といったジャンルを横断する独自の深化を見せた古都・奈良の近代美術を見てみよう。
「志賀直哉邸 サンルームにて」昭和10年代 撮影・提供：飛鳥園
開催概要
●会期
2026年1月17日(土)～3月15日(日)
●開催場所
奈良県立美術館
（奈良県奈良市登大路町10-6）
●休館日
月曜日（ただし2月23日、3月2日、3月9日は開館）、2月24日(火)
●開館時間
9：00～17：00（入館は16：30まで）
●観覧料
一般1,200円、大学生1,000円
※ 小・中・高生及び18歳未満は無料
※ 身体障がい者手帳・療育手帳・精神障がい者保健福祉手帳（アプリを含む）をお持ちの方と介助の方1名は無料
