2025/11/15 07:00
ぱーぷる編集部
なら工藝館で奈良の伝統工芸「奈良一刀彫」の魅力に迫る!【知られざる奈良一刀彫の始祖 岡野松壽】
2025年11月28日(金)~2026年1月18日(日)の期間で、奈良市の『なら工藝館』にて、特別展「知られざる奈良一刀彫の始祖 岡野松壽」を開催する。
奈良が誇る伝統工芸「奈良一刀彫」。その歴史は古く、平安時代末期までさかのぼる。
世界遺産にも登録されている春日大社の摂社で行われる「春日若宮おん祭」で、田楽の笛役が頭上に頂く花笠や、神事用の盃台を飾る人形として作られたのが始まりと伝えられてる。
岡野松壽家は、江戸初期から明治終わり頃まで活躍し、奈良人形/奈良一刀彫制作の基礎を築いた職人一家。
その技術と様式は代々受け継がれ、岡野家は十三代にわたって「松壽(しょうじゅ)」の名を襲名し、奈良一刀彫の宗家として技法を伝承した。
中でも九代目(保伯)と十代目(保久)は名工として知られ、能人形や雛人形、鹿の香合などを制作し、芸術性を高めたと言われる。
今回の展覧会では、岡野松壽家の作品が一堂に会する。時代を超えて受け継がれる技術の高さと、作品が放つ凄みを、ぜひ会場で体感しよう。
開催概要
●開催期間
2025年11月28日(金)~2026年1月18日(日)
●開催場所
なら工藝館(奈良県奈良市阿字万字町1-1)
●開館時間
10:00~18:00(入館は17:30まで)
●休館日
毎週月曜日(その日が祝日の場合は開館)
祝日の翌日(その日が土・日・祝日にあたるときを除く)
年末年始 (12月26日~翌年1月5日)
●入館料
無料
