2025/08/16 07:00
ぱーぷる編集部
【松伯美術館】文化勲章画家・上村淳之の画業を辿る追悼展を開催【追悼 上村淳之展 学生時代から晩年までⅡ -鳥たちの世界-】
奈良市登美ヶ丘にある『松伯美術館』で長らく館長を務めてきた日本画家、上村淳之(うえむら あつし)氏が2024年11月に逝去された。
現在、松伯美術館にて氏を追悼する展覧会「追悼 上村淳之展 学生時代から晩年までⅡ -鳥たちの世界-」 が2025年8月9日(土)~ 10月19日(日)の期間で開催されている。

上村淳之「四季花鳥図」平成22年(2010) 近鉄グループホールディングス株式会社所蔵 松伯美術館管理
鳥を愛した少年が、花鳥画の大家に
もの心つく頃から父・松篁が飼っていた小鳥や鶏の世話をするのが大好きだった淳之は、京都市立美術大学在学中から、祖母・松園の没後空き家となっていた唳禽荘に移り住み、鳥の飼育を始める。
そして 三回生までの課題制作をおえると、東洋画と西洋画の違いを考えつつ花鳥画を志すように。
以来、東洋独自の絵画空間を追求し続け、2022年には、松園、松篁と同じく文化勲章を受章。

上村淳之「月夜」昭和33年(1958) 松伯美術館蔵【当館初展示】

上村淳之「夕日に」昭和56年(1981) 松伯美術館蔵
初期から晩年まで、初公開作品も多数
今回の展覧会では、これまであまり展示する機会のなかった空間処理に悩んでいた若かりし頃の作品から、晩年の作品まで約80点を公開。松伯美術館では初公開となる作品も多数含まれている。
上村淳之が追求し続けた、花鳥画の美しい世界を、ぜひこの機会に体験してほしい。

上村淳之「鳥A」昭和45年(1970) 松伯美術館蔵【当館初展示】

「熱国月明」昭和42年(1967) 松伯美術館蔵
開催概要
●展覧会名
追悼 上村淳之展 学生時代から晩年までⅡ -鳥たちの世界-
●会場
松伯美術館
●会期
2025年8月9日(土)~ 10月19日(日)
※会期中一部展示替えがあります
●開館時間
10:00~17:00(入館は16:00まで)
●休館日
月曜日(ただし、月曜日が祝日、休日の場合は開館し、翌火曜日が休館)
●入館料
大人(高校生・大学生を含む)820円
小学生・中学生 410円
松伯美術館
●住所
奈良市登美ヶ丘2丁目1番4号
●TEL
0742-41-6666