2025/07/10 07:00
ぱーぷる編集部
【万葉文化館】93歳画家・烏頭尾精の70年に迫る!飛鳥の風景と古都シリーズを堪能【奈良県明日香村】
奈良県高市郡明日香村の『奈良県立万葉文化館』にて、特別展「天翔る飛鳥 烏頭尾精の世界」を2025年7月12日(土)~9月15日(月・祝) の期間、開催する。

奈良県明日香村出身の画家で、満93歳となる現在もなお精力的に制作活動を続ける烏頭尾精(うとお せい)氏。
本展は、烏頭尾氏が16年の歳月を費やし、奈良や京都の古都を描き続けた「古都シリーズ」の最後を飾る「あすかシリーズ」が2024年に完成したことを記念し企画された。
会場では、奈良の古都である飛鳥、藤原、平城を描いた作品12点を一挙公開。
澄んだ色彩と穏やかな画面のなかに古代の人々の情感が漂うような、その土地のもつ空気感までも感じられるような烏頭尾氏の描く風景画を堪能しよう。
「鳥」から「古都」へ 烏頭尾精の表現の変遷にも注目
京都市立美術大学(現:京都市立芸術大学)を卒業後、美術教諭として教鞭を執りながら制作を続けた烏頭尾氏。
初期には「鳥」をモチーフとした作品を多く手掛けていたが、歩く鳥から羽ばたく鳥へ、そして鳥たちが風景の中を飛翔する様子へと表現が移り変わる中で、やがて古都の風景が作品の主役を占めるようになっていった。
本展では、烏頭尾氏の70年にわたる画業の軌跡を辿るとともに、長年の制作活動を支えてきた小品が多数展示されている点にも注目。学生時代の厳密な模写や写生、水墨画に木版画、人体表現の素描など、多岐にわたる表現を追求してきた烏頭尾氏の知られざる側面にも、スポットが当てられている。
ぜひこの機会に、烏頭尾精氏の深い芸術世界に触れてみてはいかがだろうか。
関連イベント
◆対談「画業70年のあゆみ あすかの風土に生きて」(参加無料/要申込)
・日時
2025年7月21日(月・祝)14:00~15:30(開場13:30)
・場所
万葉文化館 企画展示室
・定員
150名(事前申込制)
※定員を超えた場合にはご入場いただけない場合があります。
◆学芸員によるギャラリートーク(各回30分程度 ※要観覧券/申込不要)
・日時
7月13日(日)14:00~
7月16日(水)15:40頃~
8月20日(水)15:40頃~
・場所
万葉文化館 日本画展示室
開催概要
●開催期間
2025年7月12日(土)~9月15日(月・祝)
●開催場所
奈良県立万葉文化館 日本画展示室(奈良県高市郡明日香村飛鳥10)
●開館時間
10:00~17:30 ※入館は17:00まで
●休館日
月曜(祝日の場合、翌平日休館)
●観覧料金
一般1000円、高校・大学生500円、小・中学生300円
※国内の小・中学生、高校生、18歳未満は無料。
その他割引は万葉文化館までお問い合わせください。
●問合わせ先
奈良県立万葉文化館(0744-54-1850)