2025/04/30 12:00
TAR-KUN
富雄ラーメン激戦区に爆誕! 選りすぐりの素材から作りあげる『金木犀』こだわりの一杯を徹底レビュー!
<麺バカTAR-KUNの麺ダフルライフ><奈良ラーメン新時代>vol.56
あたたかな春の陽気に包まれる4月、皆さまどうお過ごしでしょうか?
2025年、奈良のラーメンシーンは活発になりつつあります。
今年に入ってから、オープンされるラーメン店が徐々に増えてきた印象です。
今回ご紹介するのは、2月に開店されたばかりの期待のお店です!
【ラーメン家 みつ葉 本店】や【ジャンク屋 哲】、【アノラーメン製作所】など行列のできるラーメン店がしのぎを削る、奈良屈指のラーメン激戦区・富雄周辺。
この富雄の地に誕生したのが【金木犀】

こちらのご主人、元々ラーメンの食べ歩きを趣味とするラーメンフリークで、好きが高じてラーメン店に修業入りし、奈良県で独立されたお店なんです。
お店は近鉄富雄駅の西出口から500mほどで、徒歩だと7分くらいの場所にあります。
専用の駐車場も4台分用意されています。
カウンターのみのスタイリッシュな店内をご主人が1人で切り盛りしています。

今回のおススメ麵①
◆塩そば

塩ダレは、高知の黒潮天日塩を使用。素材の邪魔をせず旨味が消えないよう、こだわりの塩をセレクトされています。

鶏や豚骨、乾物を合わせた出汁を引き立てて素材の味をシンプルに引き出しており、塩のミネラル分が伝わる穏やかなスープとなっています。

麺はツルミ製作所に特注しているそうで、“キタホナミ”や“春よ恋”をブレンドしたという中細麺。 滑らかな質感でシルキーな喉越しの、スープ馴染みの良い麺となっています。

トッピングされたチャーシューにも黒豚を使用されていて、豚肉の旨さ、脂の甘さが格段に異なります。スープの熱で豚の脂がスープに加わり、変化を与えてくれます。穂先メンマなどのトッピングにも抜かりがありません。 「バランスが全て。ただ塩分が高い塩ラーメンだと思われたくない」と店主が力を入れる一杯です。
今回のおススメ麵②
◆醤油

塩同様に動物系の出汁を軸に乾物の魚介が香るスープ。 鶏は奈良の地鶏“大和肉鶏”、豚は鹿児島の“霧島高原ロイヤルポーク”といった高級素材を使用。 羅臼昆布や鯵などから取られたスープと合わせ、丁寧な仕事が伝わる出汁。

奈良で開業するなら折角だからと、明治33年に創業した斑鳩町にある醤油醸造の蔵元【ニシキ醤油】の濃口と薄口醤油をブレンドした醤油ダレが味をまとめます。 醤油の余韻や香り、コクが伝わる正統派なラーメンとなっています。

まとめ
ラーメン好きが高じてラーメン店の開業まで辿りついたご主人。
思い出の味は東成区の老舗【住吉】と語る通り、幼少期からラーメンに触れられていたそうで、その後も中学生の頃には天理の【豚菜館】に通い、社会人になると食べ歩きに没頭され脱サラしてまでラーメン業界へ飛び込まれたそう。
今後の目標を伺うと、「全員がスープを飲み干して帰ってくれるようなお店になりたい!」と熱く語ってくれました。
ラーメン激戦区・富雄で根付き、長く愛されるお店になってもらいたいですね♪
金木犀
●住所/奈良県奈良市富雄北1-13-13ルミエール21 101号
●駐車場/有(店から徒歩3分、4台分)
●営業時間/11:00〜14:30、18:00〜22:00
●定休日/水曜日、隔週火曜日