2025/05/10 07:00
ぱーぷる編集部
<奈良県立美術館>「日本画の風雲児」中村正義の実像に迫る特別展【生誕100年 中村正義-その熱と渦-】
奈良県奈良市の『奈良県立美術館』にて、特別展「生誕100年 中村正義-その熱と渦-」を2025年5月31日(土)~7月6日(日)の期間、開催する。
 
中村正義 《おねえちゃん》(右隻) 1968(昭和43)年 愛知県美術館蔵 後期展示:6/17-7/6
日本画家・中村正義は、日展の重鎮である中村岳陵に師事し将来を嘱望されるも、1961年に日展を離脱。旧態依然とした日本画壇に反逆し、異端・奇才・風雲児などと冠せられる画家として戦後の日本美術界で特異な存在となる。
 
中村正義 《源平海戦絵巻 第3図「玉楼炎上 」》 1964(昭和39)年 東京国立近代美術館蔵 後期展示:6/17-7/6
針生一郎らと「日本画研究会」を立ち上げ、星野眞吾らと「人人会」を創立、芸術祭「東京展」を構想・実現するなど、同時代の作家たちを牽引した。また、三上誠の回顧展の開催や若い画家の支援など、ジャンルや世代を超えて「つながる」ことを重視した作家であった。
正義は52歳で病没するも、その生涯は多くの画家に影響を与え、そうした交流が正義の画業のダイナミズムを生んだと言える。
 
中村正義 《爽爽》(右隻) 1966(昭和41)年 愛知県美術館蔵 前期展示:5/31-6/15
本展は生誕100年を記念し、代表作と交友関係に着目し、多様な活動にも焦点をあてて正義の実像に迫る。
 
中村正義 《雪景色》 1969(昭和44)年 岡崎市美術館蔵
関連イベント
◆開催記念 特別対談「現代へ中村正義からのメッセージ」 
語り手:中村倫子(中村正義の美術館館⾧)・籔内佐斗司(彫刻家・奈良県立美術館館⾧) 
日時:5月31日(土) 14:00~15:30 
会場:1Fレクチャールーム(定員60名・当日先着順)
◆巡回展クローズドイベント「生誕100年を超えて、中村正義-その熱と渦―と、これから」 
本巡回展を開催した3美術館の担当学芸員が、展覧会を振り返り、そして中村正義のこれからについて語る。 
語り手:丸地加奈子(豊橋市美術博物館学芸員)・勝山滋(平塚市美術館館⾧代理)・深谷聡(奈良県立美術館学芸員) 
日時:7月6日(日) 14:00~15:30 
会場:1Fレクチャールーム(定員60名・当日先着順) 
◆担当学芸員によるギャラリートーク 
日時:6月7日(土)、28日(土) 14:00~15:00 
会場:奈良県立美術館 展示室 
◆対話型鑑賞ワークショップ-日本画を読み解く 
6 月1日(日)14:00~16:00(13:30受付開始) 
講師:山本雅美(奈良県立美術館学芸課⾧) 
会場:1Fレクチャールーム/展示室(定員15名・事前申込制・先着順) 
◆ハローミュージアム 未就学児とその家族のための美術鑑賞会 
6 月21日(土) 
1 回目 10:00~11:00(9:45 受付開始) 
対象:0~2歳の乳幼児とその保護者ときょうだい 
2 回目 13:30~14:30(13:15受付開始) 
対象:3~5歳の未就学児とその保護者ときょうだい 
講師:山本雅美(奈良県立美術館学芸課⾧) 
会場:1Fレクチャールーム/展示室(各回定員5組・事前申込制・先着順) 
※上記イベントのご参加には当日の観覧券が必要。
申し込み方法など詳細は奈良県立美術館ホームページを参照。
開催概要
●会期
2025年5月31日(土)~7月6日(日)
  ※一部作品については展示替をいたします。
前期  5月31日(土)~6月15日(日)    
後期  6月17日(火)~7月6日(日) 
●開催場所
奈良県立美術館
(奈良県奈良市登大路町10-6)
●休館日 
月曜日
●開館時間   
9:00~17:00(入館は16:30まで)
 
●観覧料    
一般      1,200円
大学生   1,000円
※ 小・中・高生及び18歳未満は無料 
※ 身体障がい者手帳・療育手帳・精神障がい者保健福祉手帳(アプリを含む)をお持ちの方と介助の方1名は無料

 
                                         
                                         
 
 
 
 
