美術館奈良市アート
2025/04/23 12:00
ぱーぷる編集部

奈良の国宝仏像に息づく祈り - 写真家・入江泰吉が見つめた「美をこえた美」【入江泰吉記念奈良市写真美術館】

奈良県奈良市の『入江泰吉記念奈良市写真美術館』にて、入江泰吉「大和路の国宝」が2025年4月12日(土)~6月15日(日)の期間で開催中。


奈良の国宝仏像に息づく祈り - 写真家・入江泰吉が見つめた「美をこえた美」【入江泰吉記念奈良市写真美術館】

「興福寺阿修羅像」1970年頃

古都奈良・大和路は、悠久の時の中で独自の文化を育み、寺社仏閣をはじめとする貴重な文化財が大切に守り継がれてきた。なかでも、「国宝」に指定された文化財は、日本の歴史と精神性を今に伝えるかけがえのない遺産として、多くの人々を魅了し続けている。

本展では、写真家・入江泰吉氏が捉えた奈良の国宝、とりわけ仏像に焦点を当て、入江氏のレンズを通してその奥深い魅力を探求する。

奈良の国宝仏像に息づく祈り - 写真家・入江泰吉が見つめた「美をこえた美」【入江泰吉記念奈良市写真美術館】

(左)「円成寺 大日如来坐像」1976年 (右)「唐招提寺千手観音像 部分」1970年代

入江氏はかつて、「古代の人たちが残してくれた仏像も、仏教芸術としての形のみでなく、内面的に深く大きなものを包蔵していることを知ったときの感動は、本当に心が洗い清められる思いがします。芸術美でない精神の美といいましょうか、美をこえた美を見出すことができます。この美を発見したときのよろこびは冥利につきます」と語っている。

今回の展示では、入江氏が撮影した奈良の数々の仏像の中から、国宝指定を受けている選りすぐりの作品を中心に、カラーとモノクロ合わせて52点が展示される。国宝仏の姿を通して、入江氏が見出した「美を超えた美」、そしてこの大和路に息づく人々の祈りの心を、体感しよう。

開催概要

●開催期間
2025年4月12日(土)~6月15日(日)

※同期間、報道写真家・浜口タカシ「ドキュメントアングル」も開催

●開催場所
入江泰吉記念奈良市写真美術館(奈良県奈良市高畑町600-1)

●開館時間
9:00~17:00 ※入館は16:30まで

●休館日
月曜(祝日の場合、翌平日休館)

●観覧料金
一般500円、高校・大学生200円、小・中学生100円
※6月1日は写真の日、観覧無料
※小・中・高は土曜日無料。

●問合わせ先
入江泰吉記念奈良市写真美術館(0742-22-9811)

入江泰吉記念奈良市写真美術館のGoogleMapはこちら

スマホへのインストールはこちらから

おすすめ


  • 【奈良県立美術館】古美術の新しい見方を体験!「新・古美術鑑賞」開催


  • 奈良市の奈良県立美術館にて開催!「日本の伝統文化を知る 江戸時代のきもの」


  • 奈良県立美術館にて「特別展 小川晴暘と飛鳥園 100年の旅」開催


  • 開館50周年記念特別展「漂泊の画家 不染 鉄 ~理想郷を求めて」開催【奈良県立美術館|奈良市】


  • 奈良で育まれた「仮面芸能」の系譜をたどる特別展を開催【奈良県立美術館|奈良市】


  • 虫喰い、口紅って?「やきもの用語」を知るとやきもの観賞がさらに楽しく!【寧楽美術館|奈良市】