2025/04/21 12:00
ぱーぷる編集部
「ダーマトグラフで描く!みんなの色で作る巨大な一枚の絵」や「演劇にチャレンジ!表現する楽しさを見つけよう!」や「いろんな昆虫や鳥が集まってくる"虫のホテル"を 建てよう!」などを子どもたちが学ぶ『ジュニア・コトクリエカレッジ(アート)』開催レポート

大和ハウスグループ「 みらい価値共創センター コトクリエ(主催、所在地:奈良市)」にて、小学4年生、5年生、6年生を対象にした「ジュニア・コトクリエカレッジ(アート)」が2025年1月19日(日)から2025年3月30日(日)の期間、全3回のプログラムで開催されました。
ジュニア・コトクリエカレッジは、子どもたちが「好き」と向き合い、未来を切り拓く教養をテーマに、地域や地球の様々な課題を理解し、生き抜く力のヒントを新しい仲間と身につけてほしいという想いで企画されています。
本記事では、全3回に渡って行われた「ジュニア・コトクリエカレッジ(アート)」での取り組みを紹介します。
第1回「ダーマトグラフで描く!みんなの色で作る巨大な一枚の絵」

第1回目の講師は、『Tune Grafik』グラフィック・アーティトのカズ・オオモリさんが務めました。
青・黄・赤・白のダーマトグラフを使用して、色の表現方法を教えていただきました。
一つの色でも力の入れ方によって濃い薄いの濃淡が出ます。
また、色の組み合わせにより何色も表現することができます。



まずは、講師のカズ・オオモリさんが作成したオリジナルイラストに色塗りをしてもらいました。
思い通りの色を表現できたか、何色を塗り足せばいいか想像しながら自由な発想で色塗りを進めます。
子どもたちの発想は豊かで、同じイラストでも違う絵だと感じるほどに個性あふれる色塗りとなりました。


次に、何かわからない一人ひとり違ったイラストを配布しました。
子どもたちはな「何のイラストだろう?」と考えながら色塗りをしていました。1回目に配ったイラストと違って今回配ったものが、何の絵か分からないイラストにしているため、色塗りが難しい子もいましたが、「自由にしていいよ!」と伝えると自分で物語を考え、絵を付け加えて色塗りを進めていました。

先ほど塗ったイラストを組み合わせると、1つの大きな絵になります。
「まさか、みんなで巨大な絵を完成させていたなんて!」と、子どもたちはサプライズに驚いた表情をしていました。
最後に数人から色塗りでこだわったところや、イチオシポイントを発表してもらいました。
第2回「演劇にチャレンジ!表現する楽しさを見つけよう!」

第2回目の講師は、『 演劇教室 劇ゼミ(株式会社空き家総合研究所) 』中川 真一さんが務めました。
演劇の練習を始める前に「頭を動かす・身体を動かす・声を出す」ためのウォーミングアップとして椅子取りゲームとあいうえおパスをおこない、演劇に取り掛かる準備をしました。

台本を配り誰がどの役をするのか班で相談して決めて、個人ワークの時間で台本を一通り読んでもらいました。
次に、台本をより理解するために「演劇の5W1H」を考え、台本を深読みする方法について中川さんに教えてもらいました。
「どんな人がいる?何をしている?どこの場所?何時代の話?何がしたい?」や「登場人物はどんな気持ちで台詞を言っている?」を考え、より具体的に世界観を想像することで自然な演技ができるようになります。
その後、班で「5W1H」について話し合い、意見交換をした内容を台本に取り入れていきます。
台本の世界感が決まった班から身振り手振りも加えた立稽古を開始しました。


次に、演劇の発表を行いました。
台本にはない台詞を付け加えたオリジナルストーリーを作った班や、小道具を使い世界観を上手く表現した班、中にはアドリブを入れる子もいました。
同じ台本を渡しましたが、班ごとに異なった演劇を発表していました。
最後に講師の中川さんより、台本の深読みでもあったように人の気持ちを考えて想像し行動する事は演劇の中でも大事ですが、日常生活でも大切な事だと教えてもらいました。
第3回「 いろんな昆虫や鳥が集まってくる"虫のホテル"を 建てよう!」

第3回目の講師は、『アトリエ e.f.t. 』ランドスケープアーキテクトの阿野 晃秀さんが務めました。
虫が暮らしたくなる「インセクトホテル」を制作しました。
小鳥などの小さな動物も一緒に暮らせるように、生き物の気持ちになって工夫し、1年後どのような生き物が住んでいるか想像を膨らまして作り上げました。

まず初めに、この地域にはどんな虫や動物が住んでいるか教えてもらいました。
「虫はどんなところを好む?」「虫を食べにどんな動物がくるかな?」と紙芝居で子どもたちと一緒に考えて、
インセクトホテルにくる生き物の想像を膨らましました。


イノセントホテルのテーマをグループで話し合いました。
次に、どんな生き物に来てほしいか考えながら設計し、ビー玉・まつぼっくり・木の枝・竹・布などを使い組立てていきました。
虫が上りやすいようにハシゴをつくったり、鳥が休憩できるように止り木を付けたりと、子供たちの自由で柔軟な発想には驚かされます。

完成したグループから順番に製作したインセクトホテルを庭に取り付けていきました。
こだわって作ったホテルが崩れないように慎重に設置していきます。

各班、制作したインセクトホテルのテーマとこだわりポイントを発表しました。
「虫と共存を目指した班」、「虫を鳥が食べにくる食物連鎖を表現した班」、「
虫は来なくていい!動物が休める場所を作った班」など、世界に一つだけのホテルを制作していました。
「1年後、この場所にはこんな虫が!!」と目をキラキラさせながら説明をしてくれました。

最後に阿野さんから、「人が暮らすために山を切り崩し、森林破壊の影響で生き物の住む場所がなくなっている事などの環境問題については、学校やテレビでよく聞くと思います。今回は、その問題を解決する活動の1つに携わっており、みんなにも解決できる力があります。どのようにすれば虫や動物たちと手を取り合っていけるか考えてチャレンジしてみてください。」とお話しいただきました。

全3回の講座を休むことなく受講した参加者には、「大和ハウスグループみらい価値共創センター」の川島センター長より修了証書が授与されました。
また、参加者へは参加特典としてジュニア・コトクリエカレッジオリジナルバッチがプレゼントされ、参加者は、喜びの表情を隠しきれない様子でした!