2025/03/28 07:00
ぱーぷる編集部
【内山永久寺跡】芭蕉を魅了した、池を囲む桜に見惚れる桜の名所|天理市
奈良県天理市にある「内山永久寺跡(うちやまえいきゅうじあと)」は、知る人ぞ知る桜の名所。
鳥羽天皇の勅願により創建された内山永久寺は、最盛期には「西の日光」とも言われるほどの壮麗さを誇っていたが、明治維新の廃仏毀釈により廃寺となり、現在は本堂池のみが残っている。

春には、その池を囲むように桜が咲き誇る。
池面すれすれに枝を伸ばす桜の生命力、水面に映る桜の美しさ、風に舞う桜吹雪、そして散り際の花筏と、どこを切り取っても絵になる桜景色がみられる。
静かで落ち着いた雰囲気の中、桜の美しさをじっくりと堪能できる、写真愛好家にとっても絶好のスポット。

池畔には芭蕉がその美しさを詠んだ「うち山やとざましらずの花ざかり」の句碑が立つ。

山の辺の道沿いに位置し、石上神宮から南へ徒歩約10分と、歴史ある神社仏閣巡りのコースにもおすすめ。
かつての大寺院の面影を偲びながら、咲き誇る桜を眺めてみよう。
内山永久寺跡
●住所
奈良県天理市杣之内町
●電話
0743-63-1001(天理市役所産業振興課)
●駐車場
なし
●アクセス
JR・近鉄 天理駅からバス「勾田」下車、 徒歩25分