2025/03/27 12:00
ぱーぷる編集部(松石)
料理やスイーツもすべて手作り、奈良市富雄の自家焙煎珈琲が楽しめるこだわりカフェ『PILOT COFFEE(パイロットコーヒー)』

近鉄奈良線富雄駅より徒歩約5分、とりみ通り沿いにある『PILOT COFFEE(パイロットコーヒー)』。
こちらでは自家焙煎の豆で淹れたコーヒーとこだわりのフードやスイーツが楽しめる。
今年で10周年を迎えるこのお店だが、ここ数年でメニュー内容が色々とバージョンアップしているとの噂を聞きつけ、早速お店へお邪魔してみた。

店内はカウンターと、カウンター奥にテーブル席、さらにゆったりとコーヒーが楽しめる2階席もある。
まずは定番 自家焙煎コーヒー
(手前)カフェモカ 650円(税込み)/(奥)カフェラテ 630円(税込み)

こちらカフェモカとカフェラテのベースとなるエスプレッソコーヒーは、ニューギニア産の豆に数種類の豆を合わせたオリジナルブレンドの豆を焙煎して抽出。
豆の甘みとコクを引き出すために、中深~深入りで焙煎している。
甘みが出る温度帯を捉え、ゆっくりと時間をかけて焙煎するのが『PILOT COFFEE』の基本スタイルだ。
カフェモカにはキャラメルシロップとチョコシロップ、カフェラテにはスチームミルクが使われており、飲み口は柔らかいが、しっかりとコーヒーの旨味を感じることができる。
コーヒーのお供にこだわりスイーツも
オリジナルヌガーグラッセ 630円(税込み)

ヌガーグラッセは、キャラメリゼしたナッツやピスタチオなどを冷たいメレンゲで固めた南フランスの伝統的な冷製スイーツだ。
『PILOT COFFEE』では、このヌガーグラッセに、オリジナルレシピとして自家焙煎したコスタリカ産コーヒー豆を使用。
クラッシュされたナッツ、ピスタチオ、コーヒー豆のそれぞれの食感と芳醇な香り、そしてメレンゲのほのかな甘みが絶妙なマリアージュとなっている。
クリームブリュレ

卵黄を贅沢に使ったクリームブリュレ。
中のクリームは少し硬めの食感だが、その分濃厚な卵の旨味が楽しめる。
一般的なレシピよりも砂糖の使用が抑えられているため、一緒にいただくコーヒーの味わいを邪魔しない。
Monthly Sweets ~月替わりパフェ~1,400円(税込み)

『PILOT COFFEE』では、月替わりで旬の食材を使ったパフェを提供している。
取材時(3月)のテーマは八朔(はっさく)。
八朔のマリネに八朔のマーマレード、八朔ピールに八朔ムースと、まさに上から下まで八朔づくしのパフェだ。
マーマレードやピール、ムースなどはもちろん、グラノーラや紅茶のジュレなど構成食材のほとんどが手作り。
素材の甘みが生かされており、こちらもコーヒーによく合う。
アルコールメニューも
エスプレッソマティーニ 1,100円(税込み)

エスプレッソとウォッカ、カルーアを使ったコーヒーカクテル。
ウォッカにはプレミアムウォッカ「ケテルワン」を使用しており、まろやかな口当たりとなっている。
他にも日本酒やラム、ビールを使ったコーヒーカクテルも提供。
さまざまなコーヒーの楽しみ方ができて面白い。

通常のカクテルやウィスキー、ビールなどのメニューも充実。
カフェの源流、進化する王道を楽しむ

「海外のカフェではコーヒーはもちろん、アルコールや料理も提供するのが普通なんですよ」。
手の込んだメニューの数々に少し驚いていると店長さんがそう教えてくれた。
今回は午前中の来訪ということもあり、コーヒーのアテはスイーツメインだったが、他にもパスタや自家製ソーセージも提供。
さらには釣れたての魚の刺身やフリットなどが提供されることもあるという。
これまでも料理や手作りスイーツにこだわりを持ったカフェだという認識はあったものの、最近ではここまでのものを提供しているとは。
“コーヒー好きには変態が多い”などと言われることが多々あるが、これは“度を越したこだわりを持つ=変態”という意味。
この店ではその“度を越したこだわり”がコーヒー以外にも適用されている。
オープンから10年、どんどんと王道を掘り下げていく『PILOT COFFEE』の現在をぜひ味わっていただきたい。

自家焙煎したコーヒー豆の販売も行なっている。100g/700円~。最近では他のカフェや飲食店へも卸しているそうなので、他所で『PILOT COFFEE』のコーヒーを味わった方もいるかも。
PILOT COFFEE(パイロットコーヒー)
●住所/〒631-0078 奈良県奈良市3丁目 富雄元町3-3-16 1
●営業時間/火~土曜:12時~16時、18時~22時、日曜:9時~16時
●定休日/月曜 ※イベント出店によるお休みもあり。詳しい情報は公式インスタグラムをチェック