イタリアンレストラングルメ橿原市
2025/03/17 12:00
ぱーぷる編集部(松石)

橿原市『tomato monkey(トマトモンキー)』 27品目使用の地産地消イタリアンプレート

橿原市坊城  『tomato monkey(トマトモンキー)』  27品目使用の地産地消イタリアンプレート

橿原高田インターチェンジから車を走らせること数分。

橿原市一町にある『tomato monkey(トマトモンキー)』は、古民家をリノベーションして2024年にオープンしたイタリアンレストランだ。

あまり飲食店があるイメージのないこの場所で、人気を博しているレストランがあると聞きつけ、お邪魔させていただいた。

築80年以上の古民家をリノベーション

橿原市坊城  『tomato monkey(トマトモンキー)』  27品目使用の地産地消イタリアンプレート

上半分が障子、下半分にガラスがはめ込まれた“雪見障子(ゆきみしょうじ)”やまるで伝統工芸品のようなすりガラスなど、古民家の佇まいを残しつつ、飲食店としての無駄を省いた店内は、落ち着きつつもスタイリッシュな雰囲気。

メニューブックを見やると、月替わりの限定メニューなども用意されているが、今回はランチの看板メニューともいえる『27品目が楽しめるプレートランチ』をいただくことに。

橿原市坊城  『tomato monkey(トマトモンキー)』  27品目使用の地産地消イタリアンプレート

独特な模様のすりガラス。このすりガラスの写真を撮ることを目当てに来店するゲストもいるほど。

27品目が楽しめるプレートランチ 1,680円


橿原市坊城  『tomato monkey(トマトモンキー)』  27品目使用の地産地消イタリアンプレート

葉物、根菜類はみずみずしく、歯ごたえの良さから非常に新鮮であることがわかる。

ドレッシングなどの味付けはシンプルで、素材の味と香りを重視した料理構成だ。

特にスライスして揚げられた宇陀金ごぼうは非常に香ばしく、食欲を掻き立てる。

サラダ野菜と焼き物、キッシュ、肉、魚介などが一皿に盛られており、一見、そのボリューム感、バラエティー性に圧倒されるが、コース料理を凝縮させたような按配となっており、全体のバランスは良い。

プレート内の一品としてパンとライスコロッケのいずれかを選択可能で、今回は自家発酵の酵母が使われているというパンを選択。

橿原市坊城  『tomato monkey(トマトモンキー)』  27品目使用の地産地消イタリアンプレート

焼き物は焦げ目の香ばしさを出しつつも、中身はジューシー。火入れ加減も良い。

橿原市坊城  『tomato monkey(トマトモンキー)』  27品目使用の地産地消イタリアンプレート

『和牛のタリアータ(ブロック肉にフライパンで焼き目をつけてスライスした料理)』はしっとりとした脂の上質な旨味が楽しめる。その下からは自慢のパスタソースを使ったショートパスタがお目見え。

橿原市坊城  『tomato monkey(トマトモンキー)』  27品目使用の地産地消イタリアンプレート

パンは国産小麦使用の自家製でシェフの奥様が焼いている。自家製酵母の発酵には調理で余った野菜の端材を使用。 今回はこの中のチーズリュスティックをいただいた。香ばしくもっちりしており、食べ応え◎(左)ハイジの白パン(右) チーズリュスティック(上)超加水フォカッチャ

こだわりの自家製パスタソース

橿原市坊城  『tomato monkey(トマトモンキー)』  27品目使用の地産地消イタリアンプレート

昨年に店舗をオープンする以前から、パスタソースショップとして、『まほろばキッチン』などの直売所や『道の駅』、百貨店などでパスタソースを販売していた。

保存料不使用、規格外品で市場に出せない地域の不揃い野菜を使うなど、こだわりの詰まったパスタソースは徐々に人気を博し、現在では『宮崎ブーゲンビリア空港』などを含めた全国約20か所で販売されている。

このパスタソースでお店のことを知り、遠方から足を運ばれるゲストも多いのだとか。

もったいないをほっとかない

オーナーシェフの杉田英照さんと奥様の杉田留美さんが営んでいるこちらの『tomato monkey』。

色々とお話をうかがっていると、このお二人の関係性がなかなかどうして面白い。

料理の専門学校を卒業後、大阪や名古屋などの料理店で腕を奮ってきた英照さんは、若く、柔和そうな人柄がうかがえる笑顔を見せながらも、その実、的確な感性と腕を持った料理人。

そして奥様の留美さんはまさにプランナーといったタイプの人だ。

上述の古民家のリノベーション、地域野菜の活用、パスタソースの販売など、『tomato monkey』の企画展開は主に留美さんの発案だという。

留美さんにインタビューをさせていただいている中で、これら企画の多くに共通する一つのコンセプトを教えていただいた。

『もったいないをほっとかない』。

まだ使えるもの、使えるのに流通企画に合わず廃棄されてしまうもの、そういったものを活用し、さらに事業を広げることで地域に潜在する雇用を生み出す。

そういった皆が笑いあえるサイクルの中にいるこの『tomato monkey』は、これからも周囲からほっとかれない店であり続けるのではないだろうか。

『tomato monkey』公式ホームページはコチラ!

『tomato monkey』公式インスタグラムはコチラ!

●住所/〒634-0824奈良県 橿原市一町65-1
●Tel:/0744-55-5266(電話受付時間9:00~17:00)※金・土・日の店舗営業時間中は電話に出られない場合があります
●営業時間/木~日曜日 11:00 - 16:00、18:00 - 23:00(木曜日はディナーのみ)※ディナーは完全予約制、一日一組限定
●定休日/月~水曜日
●駐車場/あり

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