2017/09/26 01:00
コンフィチュールアーティスト 東 史の素材の美味しさを引き出す技術
「ジャム」ではなく「コンフィチュール」という名が知られるようになったのは、史さんの活躍があったからでは?と思うほど、「コンフィチュール=史さん」がしっくりとくる。
試行錯誤しながら作り上げられる史さんのコンフィチュール…とは。
Profile
奈良県庁から徒歩約3分。1921年の開業から95年、地域密着のキメ細やかなサービスと確かな診療、常に最新の医療技術を取り入れ進化を続けている『冨森歯科医院』。こちらの現院長である冨森伸一朗氏の経歴は少々特殊である。
学生時代からスポーツに明け暮れ、中でもボートはインターハイ・国体出場する程の腕前。「当時は歯科医になるとは考えていませんでした」と言うように、大学は理学部に進学。研究職に就くものと思われていたが、なぜ急に歯学の道に進むことになったのか。その理由を伺うと、「もちろん研究職も魅力的ですし素晴らしい仕事だと思うのですが、私の場合、小さい頃から歯科医院で働く親の姿を間近で見てきて、多くの患者さんに愛され、たくさんの笑顔が溢れるこの仕事に改めて魅力を感じ、私も自分にしか出来ないことでたくさんの人々の役に立ちたいと、歯科医の道に進むことを決心しました。」と当時を振り返る。
理学部からの歯学部編入は決して簡単な事ではないが、スポーツで培った集中力と忍耐力で、見事その道を切り拓いた。あの時感じた「人の役に立ちたい」という強い想い。その想いは今も冨森氏の原動力になっている。
コンフィチュールアーティスト
東 史(AZUMA FUMI)
奈良県吉野生まれ。果物や野菜を使ったコンフィチュールが話題となり、2006 年に地元・吉野に工房を設け「confiturefumi」ブランドをスタート。
今ではレストランやカフェをはじめ、雑誌などのメディアでも多数取り上げられるように。
生産者の想いを受け継ぐ
美味なるコンフィチュール
コンフィチュールを作りはじめて約11年。
今では県内にとどまらず全国からの問い合わせも多い「confiturefumi」だが、根底にあるのは農家さんへの想い。
「大切に育てられた野菜や果物だからこそ、それぞれの個性を引き出してあげたい」と切り方や砂糖を入れるタイミング、火加減など、素材に合わせた作り方にとことんこだわる。
そんな、素材本来の味が生きているコンフィチュールは、お料理に使うとさらに深みのあるおいしさへと変化する。
2017年吉野にオープンした『ナラヤマソウ』では、コンフィチュールの奥深さを存分に堪能できる料理がいただける。
confiture cafe narayamasou(コンフィチュールカフェ ナラヤマソウ)
- 住所/奈良県吉野郡吉野町柳881
- 電話/0746-35-7003
- 営業時間/11:00~16:30(16:00LO)
- 定休日/不定休
- 駐車場/なし