2021/09/04 01:00
【奈良市】激動の奈良を生きた無二の天才、「森川杜園」の全貌に迫る
奈良県立美術館（奈良県奈良市）にて、「生誕200周年記念 森川杜園展」が開催される。
幕末から明治という時代の変革期に、奈良人形（一刀彫）の制作を軸に奈良で活躍した彫工、森川杜園（もりかわとえん 1820～1894）。
古都・奈良の風雅な趣の伝統美を造形上の理想に掲げ、鋭い刀法と高度な彩色技術を用いて表現力豊かな木彫作品を制作した。
その卓越した技術と豊かな造形性は、単なる職工の域にとどまらない優れた芸術性を示すものとして、竹内久一や平櫛田中といった後世の彫刻家から高く評価され、奈良人形（一刀彫）の中興の祖として位置づけられると同時に、日本近代彫刻の先駆け的存在として近年見直されつつある。
「御生玉伏白鹿座像（おんいくたまぶせはくろくざぞう）」 森川杜園 慶応2年（1866） 春日大社蔵
杜園の生誕200周年を記念する本展では、絵師・彫師・狂言師として、幕末から明治という激動の時代を生き抜いた、奈良の異才・森川杜園の足跡を、およそ200点の作品により振り返る。
愛らしい鹿の群れに、軽妙洒脱な奈良人形、そして超絶技巧が冴えわたる名宝の模写・模造作品など、知られざる杜園の名品が一同に会す。
また、本展では、「令和3年度国立博物館貸与促進事業」を活用し、国立博物館が所蔵する森川杜園の代表作なども借用し、公開される。
杜園の生誕200周年を記念する本展では、絵師・彫師・狂言師として、幕末から明治という激動の時代を生き抜いた、奈良の異才・森川杜園の足跡を、およそ200点の作品により振り返る。
愛らしい鹿の群れに、軽妙洒脱な奈良人形、そして超絶技巧が冴えわたる名宝の模写・模造作品など、知られざる杜園の名品が一同に会す。
また、本展では、「令和3年度国立博物館貸与促進事業」を活用し、国立博物館が所蔵する森川杜園の代表作なども借用し、公開される。
開催概要
開催期間
2021年9月23日(木・祝) ～ 2021年11月14日(日)
※一部の作品は会期中に展示替えがあります。
（前期展）9月23日～10月17日 （後期展）10月19日～11月14日
開催時間
9：00〜17：00（入館は16：30まで）
休館日
月曜日（11月1日と11月8日は開館）
観覧料
一般：800 円、大・高生：600 円、中・小生：400 円
※新型コロナウィルス感染症の拡大防止のため、団体料金の設定はありません
※次の方は無料でご観覧いただけます
・身体障がい者手帳、療育手帳、精神障がい者保健福祉手帳をお持ちの方と介助の方1名
・外国人観光客（長期滞在者・留学生を含む）と付添の観光ボランティアガイドの方
会期中の催し
◆講演会「森川杜園とその芸術」
講師：淺井允晶氏（堺女子短期大学名誉教授）
日時：10月31日（日）14：00〜
場所：1Fレクチャールーム（定員 30 名・事前申込制）
◆美術講座Ａ「彫工から彫刻家へ－森川杜園とその時代」
講師：松川綾子氏（奈良県立美術館指導学芸員）
日時：10月10日（日）14：00〜
場所：1Fレクチャールーム（定員 30 名・事前申込制）
◆美術講座Ｂ「森川杜園とその前後－江戸後期から明治時代の奈良人形師たち」
講師：飯島礼子氏（奈良県立美術館主任学芸員）
日時：10月24日（日）14：00〜
場所：1Fレクチャールーム（定員 30 名・事前申込制）
◆学芸員によるギャラリートーク（作品解説）
日時：9月25日、10月16日、11月6日（いずれも土曜）14：00〜
※ご参加には観覧券が必要です。
※講演会・美術講座は予約制です。
［講演会・美術講座の参加申し込みについて］
聴講のお申し込みは奈良県立美術館ホームページで案内します。
ー催し物についての注意点ー
※新型コロナウイルス感染症の状況により、イベントの実施方法・内容を変更する場合があります。
特別展「生誕200周年記念 森川杜園展」
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奈良県立美術館
- 住所／奈良県 奈良市登大路町 10-6
- 電話／0742-23-3968
- 営業時間／9：00～17：00（入館は閉館の30分前まで）
- 定休日／月
- 駐車場／無（近隣に有料P有）
