奈良市
2018/09/27 01:00

鹿と人、ともに生き受け継がれる300年以上の伝統

鹿と人、ともに生き受け継がれる300年以上の伝統

約340年にわたり、古都奈良の秋を彩る勇壮な古式「鹿の角きり」。

まず勢子(せこ)という役割の人たちが赤旗を持ち、角きり場内に立派な角を持った雄鹿を追い込む。十字を持った勢子が雄鹿の角に縄をかけゴザの上に寝かせると、神官役が興奮した雄鹿の口に水差しで水を含ませ気を静める。それからノコギリで角を切り落とすというのが一連の作法。

鹿と人、ともに生き受け継がれる300年以上の伝統

古くより奈良の鹿は神の使いの「神鹿」とされてきたことから、切った角は神前に供える。一見荒々しい行事に見えるが、秋に発情期を迎え気性が荒くなる雄鹿による事故の防止も起源のひとつ。

この時期の鹿角には、血管や神経は通っていないので切られても出血や痛みは無く、人でいうとツメなどを切るようなものだという。翌年にはまた新しい角が生え、秋にはまた角きりをするという繰り返しが江戸時代から続いてきた、奈良公園の秋の風物詩。

鹿と人、ともに生き受け継がれる300年以上の伝統

古都奈良の秋を彩る伝統行事「鹿の角きり」


◇おすすめ記事◇


https://par-ple.jp/outing/20180731_campbbq1/

<p style=text-align: center;>◇◇◇</p>

https://par-ple.jp/outing/20180824_mikakugari_p1/

<p style=text-align: center;>◇◇◇</p>

https://par-ple.jp/

スマホへのインストールはこちらから

おすすめ


  • 【奈良県立美術館】奈良ゆかりの彫刻家「安藤榮作」、初の大規模個展 開催


  • 今年は182倍怖くておもしろい⁈…奈良市「なら100年会館」で恐怖と感動の「稲川淳二の怪談ナイト」


  • 世界の映画ファンを魅了した珠玉の作品を奈良で上映。次世代が創る映画祭開催!【なら国際映画祭 for Youth 2025】


  • 【奈良のコスモス名所】橿原市の秋の風物詩!藤原宮跡の一面に広がる240万本のコスモス


  • スポーツの熱きコラボが奈良を揺らす!「奈良競輪×奈良クラブ」イベント潜入レポート


  • 奈良で東欧アートの風を感じて。奈良県立図書情報館で「福井さとこ 絵本原画展」を開催