2018/06/22 01:00
大津昌昭先生のお話と著書『芸三職 森川杜園』の朗読を交えた講演会
奈良に縁ある彫刻家といえば?
平安時代後期から始まった「春日若宮おん祭」で芸能を奉納していた田楽座。このときに用いた花笠(はなかさ)に飾られている人形と、盃台(さかずきだい)の人形が奈良人形の始まりと言われている。この奈良人形の芸術性を高め、美術品と呼ばれるまでに極めたのが「奈良一刀彫」と呼ばれる伝統工芸の分野で多くの作品を残した彫刻家の森川杜園(もりかわとえん)だ。
今回は、青年時代の杜園と、漆工家で絵師・日本画家であり、特に漆工分野において近世から近代への橋渡しをしたといわれている柴田是真(しばたぜしん)との出会いなどを中心に、『芸三職 森川杜園』の著者・大津昌昭先生のお話に朗読を交えて講演が行われる。
奈良に根付く伝統工芸と偉大な作家の物語から、奈良の魅力を再発見しよう。
杜園忌企画vol.4「森川杜園と柴田是真」