2017/11/14 12:00
【高取城跡 紅葉2017 見頃情報】時の流れをしみじみと感じられる穴場名所。
<span style=color: #ff0000;><strong>《見頃》2017年11月下旬</strong></span>
奈良県内に数ある紅葉スポットのなかでも、独特の雰囲気を味わえると評判の高取城跡。高取城は南北朝時代に築かれ、明治に入って廃城されるまで広大な山城として栄えた。現在はその城跡の石垣が残るのみだが、日本三大山城のひとつに数えられ各地から訪れる人が後を絶たない史跡だ。南に吉野山、北に奈良盆地という奈良県の中央部に位置し、標高583.6mの本丸から、遥か遠くまで大和平野を見渡せる眺望も大きな魅力。
例年11月初旬から木々が色づきはじめ、見頃を迎える11月中旬には苔むした石垣と紅葉の取り合わせを存分に楽しむことができる。
モミジ、カエデ、クヌギ、ブナなどの赤や黄の鮮やかな色合いが、普段はひっそりと落ち着いた史跡である高取城に華やいだ空気をもたらす。
かつては、城下町から見上げて「雪かと思った」と言われたという白漆喰塗りの天守閣や櫓(やぐら)がずらり並んでいたとか。自然の植物と調和し、同化を見せる城跡を眺めながら、賑やかだった当時の秋の風景に思いを馳せるのも風流な楽しみ方だ。
ただし、簡単に攻め落とされないようにと工夫して築かれた山城だけあって、交通アクセスには少し注意が必要。
高取城跡の紅葉スポットは、県道明日香清水谷線の終点位置「七つ井戸」から徒歩約15分。ただし、終点付近はカーブが多く車幅も狭いため、おすすめは駐車スペースの広いふもとの壷阪寺の有料駐車場に車をとめて、約1時間程の山道を徒歩で行くルートだ。創建1300年を超える壷阪寺の紅葉も美しく見ごたえがあり必見。壷阪寺から高取城跡までの道のりの途中では五百羅漢石仏なども見られるので、トレッキングを楽しみながらてくてく歩いてみよう。
ちなみに壷阪寺前まではバスも通っているが、本数が少ないため事前に調べてから向かうのがベター。
辿り着くのに一苦労するからこそ、侘びて神秘的な紅葉の風景と出会える。そこが、他の紅葉スポットとは一味違う高取城跡の魅力だ。
高取城跡
- 住所/奈良県高取町高取
- 電話/0744-52-3334
- 営業時間/
- 定休日/無
- 駐車場/P無※壷阪寺Pは有料