2017/09/06 01:00
vol1.今日は「弥生」に会おう!「葛城市歴史博物館」
奈良はすぐに「弥生」に会える。
なにしろ1,300年の歴史ある社寺へフツーにサンポができてしまう。
奈良は古都だがそんじょそこらの古都とは違う。日本国建国の地である。神武天皇のその前から、神々が降臨した土地なのだ。
遺跡や古墳はどっさりあって、その結果、ミュージアムもどっさり揃って、いつも来る人を待っている。ハイ、古代はこちらですよー。
飛鳥資料館、唐古・鍵 考古学ミュージアム、桜井市立埋蔵文化財センター、奈良県立橿原考古学研究所附属博物館、歴史に憩う橿原市博物館、ハイハイ、まだまだありますね。
だから「今日は弥生だな」と思ったら、
「弥生」に会うことだってできるのだ
いや、縄文だって、万葉だっていいのだけれど、今日は弥生。そんな感じ。
葛城で取材があったので、ふと「弥生」に会うことにした。葛城市歴史博物館へ行く。
ここはこじんまりしたミュージアムである。だからいい。人気のない展示室で、小さな壺に出会う。
素朴だがきれいな曲線を持っている。この土は2,000年も前の弥生の土だ。
2,000年前、その地にいた人が、土をこねて作り、壺にして、何か暮らしの大事なことに使ったものである。
その人の手を思う。暮らしを思う。会って話すことはかなわないが、今日、その壺と向き合って、その壺の向こうのはるかな時を感じることができる。
入館料200円払ったら「弥生」に会えます。縄文など古代文化いろいろアリます。
オベンキョーなど抜きでいい。2,000年の眠りから覚めた縄文・弥生の石器や土器と会いたくなったら出かけてみよう。
小さな悩みなんて、忘れてしまいそう。弥生のアノ人は何に悩み、何に笑って生きたであろう。そんなことを考えながら館を出て「現代」に戻る。古代と同じ空を見上げて、ちょっと大きな気持ちになれて200円。気軽です。
葛城市歴史博物館
- 住所/奈良県葛城市忍海250-1
- 電話/0745-64-1414
- 営業時間/9:00~17:00(入館は16:30まで)
- 定休日/火曜、第2・4水曜
- 駐車場/なし