アミューズメントおでかけ奈良市
2017/08/09 01:00

vol2.『ブルーノート (blue note Naramachi)』

vol2.『ブルーノート (blue note Naramachi)』 vol2.『ブルーノート (blue note Naramachi)』

京都の老舗ジャズバーがならまちへ


vol2.『ブルーノート (blue note Naramachi)』

関西のジャズファンに知られた名店、京都の老舗ジャズバー「ブルーノート」がならまちに移転して1年あまり。かつて日本はもとより海外の一流アーティストが演奏した名店は、今も変わらぬイイ音でならまちにジャズを響かせる。

vol2.『ブルーノート (blue note Naramachi)』

店主の大東久夫さんはならまち育ち。奈良高校時代から「ブルーノート」の常連。大学から京都へ。約20年前、前の店主が病で倒れた際、名店の灯を消すまいと引き継いで、今もその歴史をならまちで継ぐ。

京都と奈良ではジャズへの温度差があるのでは、と思っていたが「ジャズファンが多いのに驚きました」と語る店主の大東さん。京都の店の老朽化に伴い、ふるさと奈良に移転を決めた。

ただし「奈良は夜が早い!夜7時になると誰も歩いていない。京都のブルーノートが開店する時間ですよ(笑)。だからライブの時間を夕方スタートにしました。これが大きな違いですね」。

名店の大きな歴史がドンとそのまま


ライブは土・日曜、祝日。それ以外はいわゆるジャズバー。イイ音響でジャズを流す。何しろ以前は大阪で音響会社を経営していた。「“ブルーノートの音”は柔らかで繊細。お酒を飲んでずっと聴いていても疲れない音です」。

膨大なレコードは5,000枚以上あり、店内壁面のレコードボックスは創業時、半世紀前からのもの。ピアノの鍵盤を模した名物カウンターも当時のもの。音もハコも京都の名店の大きな歴史がドンとそのまま、ならまちに来たようだ。

vol2.『ブルーノート (blue note Naramachi)』

「こんな音が聴きたい」とリクエストすれば、かけてもらうことができる。

ジャズは知らなくてもいい。ボーカルが好き、バラードがいい。何でもいい。「お酒と一緒にいい音楽を楽しみませんか。それが店の思いです」。

若い人にジャズを楽しんでもらいたい


京都と奈良のもう一つの違い。それは客層である。学生の街、京都の店では若者が多く集った。大学の軽音楽部、ジャズ研究会などに所属する学生が来店し、店の活気となっていた。「ここもまた、若者が集う店となるよう、新しいことを始めたい」。そう願って月2回、オープンジャムの日を設けることに。この日はホストバンドのステージに飛び入り参加し、自由に演奏したい曲でジャムセッションができる。

「腕に自信などなくていい。高校生でも下手でもいい」とのこと。「学校の吹奏楽部で熱心に活動しても、そこで終わりではもったいない。ぜひここに来て楽しんでもらいたい。新しい、面白い体験になると思うんですよ」。ホストメンバーはプロもしくはセミプロである。なるほど、それは特別な体験になるに違いない。

vol2.『ブルーノート (blue note Naramachi)』

大物ジャズメン、実力派バンドが登場するライブ。取材日は井上弘道カルテットが出演。「奈良にいいジャズのハコができましたね!」と井上さん。

レコードを聴くのもいい。ライブを楽しむのもいい。
そしてプレイするのもいい。ジャズファンも、ジャズを知らない人も。「ここでジャズの扉を開けてみませんか」。老舗の扉は、柔らかな音と想いで、扉が開くのを待っている。

vol2.『ブルーノート (blue note Naramachi)』

ブルーノート(blue note Naramachi)

  • 住所/奈良県奈良市勝南院町11-1
  • 電話/0742-27-8230
  • 営業時間/
  • 定休日/無
  • 駐車場/なし
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