2017/09/26 01:00
インプラント医 河原康二の覚悟と信念
インプラント治療に特化し、豊富な症例数と確かな技術に定評のある『翔デンタルクリニック』。さまざまな報道からインプラント治療をナーバスに捉える人も多いなか、それでもなお同院が年間の埋入本数300本超の実績を残し続ける理由とは?
Profile
奈良県庁から徒歩約3分。1921年の開業から95年、地域密着のキメ細やかなサービスと確かな診療、常に最新の医療技術を取り入れ進化を続けている『冨森歯科医院』。こちらの現院長である冨森伸一朗氏の経歴は少々特殊である。
学生時代からスポーツに明け暮れ、中でもボートはインターハイ・国体出場する程の腕前。「当時は歯科医になるとは考えていませんでした」と言うように、大学は理学部に進学。研究職に就くものと思われていたが、なぜ急に歯学の道に進むことになったのか。その理由を伺うと、「もちろん研究職も魅力的ですし素晴らしい仕事だと思うのですが、私の場合、小さい頃から歯科医院で働く親の姿を間近で見てきて、多くの患者さんに愛され、たくさんの笑顔が溢れるこの仕事に改めて魅力を感じ、私も自分にしか出来ないことでたくさんの人々の役に立ちたいと、歯科医の道に進むことを決心しました。」と当時を振り返る。
理学部からの歯学部編入は決して簡単な事ではないが、スポーツで培った集中力と忍耐力で、見事その道を切り拓いた。あの時感じた「人の役に立ちたい」という強い想い。その想いは今も冨森氏の原動力になっている。
インプラント医
河原 康二(KAWAHARA KOJI)
大阪歯科大学にて博士号を取得。2005年より医療法人翔聖会理事長を務め、2007年『翔デンタルクリニック』開業。大阪歯科学会・日本口腔インプラント学会会員、USC(南カリフォルニア大学)インプラント科ジャパンプログラム終了。
術者の力量が問われる治療
専門医となる覚悟と信念
大学院で病理学を専攻し、免疫学についても学びを深めていたことから、歯科医としてスタートを切った当初は、人間の体が異物の存在を本当に受け入れるのか?とインプラントに対して懐疑的な見方をしていた河原氏。
以前の職場で院長を務めていた時代も、歯を失った人への補綴治療は入れ歯が中心。けれど、経験を重ねるにつれ、保険診療に限界を感じるようになったという。
後の師となるインプラント専門医に出会ったのはちょうどそんなときだった。「先生から直接話を聞いてインプラントに対する思いが一変したんです。それから、先生のもとで約2年、100例の手術に立ち合いました」。助手としてあらゆる症例を見て学び、その後、執刀医として実の父親に手術をすることで、ようやくインプラント治療の魅力と有用性を確信した。
「自分の家族にできる治療であれば、患者さんにも自信を持って提供できる。インプラント治療はその成否が術者の力量に大きく左右されるため、それぐらいの覚悟と信念がなければやってはいけないものなんです」。
2007年の開院以来、埋入した本数は約2500本。患者一人ひとりの術後の笑顔と「噛めるようになった」という喜びの声を原動力に、これからもよりよい治療を積み重ねていく。
プロフェッショナルと呼ばれる”裏づけ”
年間100本の埋入がインプラント医としての一つの基準といわれているなか、年間300本超の実績を記録。2016年1~12月は326本の埋入を行った。「症例数が多ければいいというわけではないが、症例数の多さは医師の経験の多さであり、難症例にも対応できる治療法の引き出しの豊富さにつながります」と河原氏。
材料や術式も年々進化し、症例に応じて同院では約3年前から歯を抜いたその日にインプラントを入れる抜歯即時埋入法を採用。治療期間が短縮され、患者様の負担も軽減している。
医療法人翔聖会 翔デンタルクリニック
- 住所/奈良県生駒市谷田町850-4 谷田ビル2F
- 電話/0743-75-8448
- 営業時間/月~金曜10:00~18:00、土曜10:00~17:00
- 定休日/日曜・祝日/※完全予約制
- 駐車場/なし