2018/09/27 01:00
鹿と人、ともに生き受け継がれる300年以上の伝統
約340年にわたり、古都奈良の秋を彩る勇壮な古式「鹿の角きり」。
まず勢子(せこ)という役割の人たちが赤旗を持ち、角きり場内に立派な角を持った雄鹿を追い込む。十字を持った勢子が雄鹿の角に縄をかけゴザの上に寝かせると、神官役が興奮した雄鹿の口に水差しで水を含ませ気を静める。それからノコギリで角を切り落とすというのが一連の作法。
古くより奈良の鹿は神の使いの「神鹿」とされてきたことから、切った角は神前に供える。一見荒々しい行事に見えるが、秋に発情期を迎え気性が荒くなる雄鹿による事故の防止も起源のひとつ。
この時期の鹿角には、血管や神経は通っていないので切られても出血や痛みは無く、人でいうとツメなどを切るようなものだという。翌年にはまた新しい角が生え、秋にはまた角きりをするという繰り返しが江戸時代から続いてきた、奈良公園の秋の風物詩。
古都奈良の秋を彩る伝統行事「鹿の角きり」
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