2018/06/09 01:00
会場は阿紀神社の境内にある能舞台。復興された能を蛍の舞とともに
壬申の乱の舞台としても伝承が残る阿騎野の地に、天照大神を祀った阿紀神社がある。境内には江戸時代に建立された能舞台があり、寛文年間から大正時代までは能楽興業が行われていた。
平成4年に、由緒あるこの地で途絶えていた能が再開された。平成7年からは「あきの螢能」と名前を改名。蛍、と銘打たれているのは舞台のクライマックス時に、数百匹もの蛍が放たれるから。舞台と境内を飛び交う蛍は、幻想的な空間を生み出し、見ている人を夢の世界へいざなう人気の演能会となっている。
能楽と聞くと敷居が高く感じるかもしれないが、体験する価値あり。雨天の場合は献能の場所が変わり、蛍も展示のみとなるのでお天気に恵まれるよう願おう。
あきの螢能