2017/09/27 01:00
【鹿の角きり】古都・奈良の秋を彩る勇壮な祭
危険防止と樹木の保護のために江戸初期の寛文年間(1672年)にから継承されてきた、古都・奈良の秋を彩る勇壮なお祭の「鹿の角きり」。
人と鹿との共生の歴史の中でうまれた、奈良ならではの伝統行事。
「鹿の角きり」は、勢子といわれる人たちが竹竿に赤い旗を付けた道具「赤旗」で立派な角鹿を追い込み、捕獲道具の「十字」で鹿の角に縄をかけます。捕まえられた角鹿はゴザの上に寝かされ、神官役により興奮した鹿の口に水差しで水を含ませ気を静めた後、ノコギリで角が切り落とされる。
鹿は神のお使い「神鹿」とされてきたことから、切られた角は神前に供えられます。
各日とも安全祈願祭のあと、約30分間の完全入れ替え制で開催。チケットは当日販売のみ。
奈良の秋の風物詩ともいえる勇壮な伝統行事に、今年はぜひ足を運んでみよう。
鹿の角きり